秋のお楽しみといえば、美味しいお食事や過ごしやすい気候（2016年9月を除く）と様々ですが、ギネス世界記録の発表もその一つ。世界一に認定されるスーパー・ワンコとの新たな出会いは、私たちに驚きと感動をもたらしてくれます。

【世界一の犬2017】ギネス認定の背高女子はグレート・デーン、最長シッポは76.8 cm | the WOOF

先日ご紹介した「最も背高ノッポのグレート・デーン女子」と、「最も尻尾の長い犬」に続き、本日は「1分間で最もたくさんのトリックを披露できる犬（Most tricks performed by a dog in one minute）」をご紹介します。

32の技を高速披露するパーソン・ラッセル・テリア

イギリスに住むスマーフ（Smurf、6歳）は、コマンドに従って正確に技を披露することのできるスーパーワンコ。彼が1分という短い間に披露できる芸の数は、なんと32。テレビ番組への出演やペットショーなどでの活躍で、英国ではすでに有名犬だったスマーフですが、今回ギネス認定を受けたことで”世界一の犬”の称号をも得ることができました。

スマーフは、パーソン・ラッセル・テリアという種類の犬。日本でも人気のジャック・ラッセル・テリア（JRT）と共通ルーツをもつ犬です。イギリス・ケネル・クラブの創立メンバーであるジョン（ジャック）・ラッセル牧師が作出したキツネ狩りの犬が元になっています。家庭犬として小型化していったJRTと異なり、猟犬として活躍していた元の姿を保全しようと作出されたパーソン・ラッセル・テリアの標準体高は28-38cm。JRTの25-26cmに比較すると大きめの標準体高となっています。

作業能力が非常に高く、明るく賢くエネルギーに溢れた犬。そのことは、動画のスマーフの姿からよくわかると思います。元気に溢れた賢い犬は、家族イベントには絶対に参加したいタイプ。お留守番が多い家庭には、全く不向きな犬のようです。

とにかく作業が好き、仕事が好き、飼い主さんとの共同作業が大〜好き。動画の中でスマーフも、トレーナーで飼い主のサラさん（Sarah Humphreys）のお手伝いを楽しそうにこなしています。

たくさんのトリックを覚えることは大変だっただろうけど、寂しい家で一人放置されることに比べれば楽な仕事だったのかもしれません。

「猫だってできる！」を証明した’スケボー猫’のディジャ

「1分間で最もたくさんのトリックを披露できる犬（Most tricks performed by a dog in one minute）」がいれば、「「1分間で最もたくさんのトリックを披露できる猫（Most tricks performed by a dog in one minute）」もいる！ 芸達者なニャンコのディジャ（Didga）は、1分間に24の芸を披露し、ギネス世界記録に認定されました。すでに”スケボー猫”としても有名なオーストラリア在住のディジャは、「芸が出来るのは犬だけじゃない！」ということを世に知らしめました。

ところで、彼女が世に知らしめたのは、「芸ができる」ということだけではありません。「保護猫だって、世界一になれる」ということも、彼女はその実力をもって証明しました。元保護猫のディジャ（名前の由来は、Didgeridooというオーストラリア大陸の先住民アボリジニの金管楽器[2]にあるそうです）は、トレーナーであり飼い主のロバートさん（Robert Dollwet）と共に、懸命にその技を磨いてきました。ロバートさんは「彼女が素晴らしいことはわかってたけど、この記録を達成したことで、本当に信じられないくらい素晴らしいということが身に沁みたよ。ただただ、誇りに思う」とコメントしています。

◼︎以下の資料を参考に執筆しました。
[1] Talented Terrier Smurf enters Guinness World Records 2017 book for performing most tricks | Guinness World Records
[2] ディジュリドゥ – Wikipedia
[3] Purr-fect kitty Didga enters Guinness World Records 2017 book with most tricks by a cat | Guinness World Records

Featured image credit Guinness World Records

次に覚える芸はこれ！ベルジアン・マリノアが魅せる28の小技【動画】 | the WOOF

お座りも待ても伏せも、完璧じゃないけど出来るようになり、さぁ次には何を覚えてもらおうかなぁというときにお役立ちの動画です。