研究用犬猫の里親探しが法律で義務化〜ニューヨーク州知事が署名(アメリカ)

動物愛護・保護
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実験などの目的で使役された犬猫も、第二の犬猫生で幸せを掴めるようになりそうです。米ニューヨーク州は、大学などの研究施設が務めを終えた動物たちの里親探しの義務を負うとする法律を制定しました。

新しい法律では、引き取り先での生活に適応できると判断された動物に対して、里親を探さなければならないことを定めています。研究施設は、務めを終えた動物について地元シェルターなどに依頼するなどして、里親探しの努力をすることを義務付けられるということです。

この法律はすでに議会を通過しており、今月16日、クオモ州知事(Gov. Andrew Cuomo)の署名を受けました。

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image by Elaine Vigneault / Flickr

知事は、「動物たちに新たな人生を拓く、人道的な法律だ」とコメント。「犬や猫は、ニューヨーカーの家族も同然。この動きは、暖かい家庭に4本脚の友を迎える一助となるだろう」

研究施設で実験などの務めを行う動物を救おう(里親探しをしよう)とする法案は、“Beagle freedom” billなどと呼ばれています。実験に使われることが多い犬種にビーグル犬が多いことが、この名称の由来だそうです。ニューヨーク州は、この“beagle freedom” billが通過した5番目の州となります。ニューヨーク州ではこれまで、施設からレスキューへの手続き整備が不十分だったことから、多くの実験動物たちが殺処分という悲しい結果を迎えていました。

法案を推進してきたローゼンタール議員(Democratic Assemblywoman Linda Rosenthal)は、この法律は実験に動物を使用する風潮を変えるための一歩になると示唆しています。「彼らは”ノー”と言うことができません。声をあげられないのです。薬効などは、別の方法で確認出来ます。私たちは、動物たちが人間を楽にするためだけの存在ではないと認識する社会にすべきです。科学の世界も、動物実験以外の方策を見出すべきです」

「動物は、このような痛みや苦しみを受けるべきではないのです」と議員はコメントしています。

h/t to Research pets to be put up for adoption in NY

Featured image credit Bella” & “Shimi, photo files, #1410990 – FreeImages.com

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