青い犬〜産業廃棄物が野良犬の毛を青く染めた(インド)

社会
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インドのナビムンバイ近辺で、青い犬が発見されました。

犬は、カサディ川に投棄された産業廃棄物の影響で染色されたと推測されています。

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犬が発見されたのは、Taloja工業エリアの近辺。医薬品、食品など1000ほどの製造工場がある地域であり、これらの工場から排出された未処理の産業廃棄物が、その川を利用する犬たちの被毛を青く染めたと推察されています。動物保護区を運営しているナビムンバイの居住者であるArati Chauhan氏は、「犬の白い被毛が完全に青に変わったのは衝撃的だった」と語っています。「私たちは、こうした犬を5匹発見しました。公害防止委員会に対して、産業界に働きかけるように申し立てを行なっています」

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産業廃棄物による環境汚染はかねてより問題になっており、2016年に行われた産業排出物処理プラントの品質試験からは廃棄物処理が不十分であることが示されています。そして、産業廃棄物によるカサディ川の汚染は安全基準値より13倍高いとインドの新聞the Hindustan Timesは報じています。

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最近に調査を行なった地元の漁業団体は「カサディ川の悪臭は減少したが汚染レベルは極めて高く、溶存酸素はごくわずかです」と述べています。溶存酸素とは水中に溶存する酸素のことで、一定のレベルを維持できないと、人間や動物の消費に適さなくなり、生物にも悪影響を及ぼします。

動物保護区の担当者より申し立てを受けた州の公害防止委員会は、「汚染物質による環境破壊に対して措置を講じる」とし、「すでに地方の担当者に対して調査を命じている」と述べています。

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しかし、動物の権利保護を訴える活動家からは、「遅きに失したのでは」との声が上がっています。「私たちが見つけたのは青い犬のみ。しかし、鳥や爬虫類やその他の生き物に対する影響はわかっていない。汚染により死んだ生き物もいるかもしれない」

h/t to Dogs are turning blue in Mumbai suburbs due to untreated industrial waste in river | IBT

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