【犬の謎】なぜ犬は自分の唇を舐めるのか?その4つの理由

生態・行動
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愛犬が自分の唇をペロリと舐めるのは、自分を落ち着かせるための行動だという認識が一般的。ドッグ・トレーナーのトゥーリッド・ルーガス氏(Turid Rugaas)は、この行動を「カーミング・シグナル(=自分と相手を落ち着かせるためのサイン)」の一つとして挙げています。

ただ「唇ペロリ」の理由は、この一つだけには限りません。様々な理由があるようです。

1. 食べ物への期待

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その美味しいやつ、ください! image by Jon Clegg / Flickr

まるで漫画のようですが、犬たちは美味しいものへの期待で「唇ぺろり」をするようです。動物行動学者のマコーネル氏(Patricia McConnellブログの中で「食べ物を期待するときは舌を横方向に動かし、口の横を舐める」のであり、これ以外だと舌は前に出すのだと記述しています。愛犬の様子を見て検証してみたいところですよね。

2. 自分または相手を落ち着かせたい

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ちょっとー、落ち着いてー! image by Jamie / Flickr

いわゆるカーミングシグナル。社会的相互作用の中で見られるペロリで、舌は口からまっすぐに出し、ときには鼻もペロリとしてしまうというものです。こうした場合は体が硬くなっている、首を伸ばして少し下げる、頭を回す、クジラ目になっているなど、他のストレスサインも出ているものです。犬が置かれた状況も、判断材料になりそうですよね。

3. 嫌悪や不安を感じている

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すごくイヤ… image by Eric Lamoureux / Flickr

2004年の研究によれば、「唇ペロリ」は電気ショックを装着された犬がよく見せる反応だそう。また、飼い主と引き離された犬の反応を確認した2011年の研究では、飼い主と4時間離れていた犬は30分離れていた犬と比べて、より多くの「唇ペロリ」を見せたそうです。

4. 体調が悪い

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ちょっと歯が調子悪くてのう… image by Julian Schroeder / Flickr

体調が悪い場合は、唇を舐める行為の他に気になる症状(元気がない、食欲がないなど)を伴うことが殆どです。「普段は唇を舐めたりしないのに、今日は異常な勢いでペロペロしている」というときは、何らかの異常があるのかもしれません。

  • 吐き気を催している:吐き気を感じている犬、胃腸の調子に問題がある犬は、過度に唇を舐めることがあります
  • お口の中の不快感:虫歯や歯周病、口の中や歯間の異物、口の中のできものなどが気になる時も、犬たちは唇をペロリとします。
  • アレルギー:この場合は唇だけでなく、不快な症状を呈している場所を過剰に舐め始めるでしょう
  • 痛みや病気のサイン:病気の治療後に「ペロペロをしなくなった」ということはありませんか?不快感が舐め行動につながっていたのかもしれません

「おかしい。いつもと違う」と思うのであれば、獣医師に早めに相談を。

Featured image credit Phil Darnell / Flickr

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