家族で作った雪の砦が崩壊し、父親と息子、そしてその友人が雪に埋もれてしまいました。命に関わる大ピンチを救ったのは、家族の犬であるゴールデン・レトリバーでした。
ヒーロー犬が住むのは、カナダの小さな町ローレンスタウン。ここに住むスティーブさんは、彼の息子ベンとその友人のアダムの3人で、庭に雪の砦を作っていました。
楽しく笑いあっていた3人。しかしその笑顔は、雪の天井が崩壊したことで文字通り凍りついてしまいました。
「完全に閉じ込められていた」とスティーブさん。「腕と足が体の下にある状態。かかとが背中についており、手足の自由が奪われていて、非常に深刻な状況だと思った。二人の子供はすぐ横で叫んでいたけれど、できることは何もなかった」
絶体絶命と思われた家族を救ったのは、5歳のゴールデン・レトリバーのズース(Zoose)でした。庭の雪で遊んでいたズースは即座に’掘り堀り’を開始し、スティーブさんを救い出しました。
「犬が雪を堀り、ジャケットを引っ張りあげ始めました。その時に、腕と脚を自由にできたら、子供たちを救い出すチャンスがあるんじゃないかと思いました。言葉で表すのは難しいけれど、ズースは元気をくれました」
雪の下から逃れたスティーブさんは、大声で助けを呼び、隣人の助けを借りて子供達を救出することに成功しました。スティーブさんは脛のあたりを骨折し、ベンは脳震盪を起こしましたが、命に別条はありませんでした。3人の体を覆った雪の重み約550キログラムほどと推計されており、軽症で済んだとことはラッキーだったとしています。
ズースの素早い行動が、家族の命を救いました。時には困りものの”堀り掘り”が、悲劇を未然に防ぐことに繋がったのは嬉しい限りですよね。
h/t to ‘Wasn’t our time’: 3 narrowly escape as snow fort collapses in N.S. | Globalnews.ca