便秘は、正常に排便することができない状態のこと。犬であれば1日に1〜2回の排便がなく、その状態が2日以上続くなら、目配りをする必要があるでしょう。

どんな状態が便秘なの？

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犬の便秘とは、便の排泄が困難になっている状態のこと。排便の姿勢になり緊張はするけれど、便を排泄できない犬は、おそらく便秘の状態にあるでしょう。また、小石のように硬く乾燥した便をするときも、便秘が疑われます。こうした状態が2日以上続くようであれば獣医師に相談して、他の病気でないか検査を行う必要があります。

便秘は、どんな犬でもなる可能性があるものですが、年齢の高くなればなるほどなりやすいと言われています。未処置のまま放置すると、嗜眠、食欲不振、嘔吐など、より重大な健康上の問題を将来引き起こす可能性があるため無視してはなりません。

見守るべきポイント

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毎日定期的に排便がある犬なら、1日か2日の排便困難も辛いものです。獣医師に相談し、改善のアドバイスを受けた方が良いでしょう。

以下のような場合には、動物病院で適切な治療を受けると共に、検査により他の病気の可能性を排除することを強くオススメします。

• 問題が5日以上続く場合
• 便に血や粘膜が混ざっている場合
• 1日か2日で解決するが、再発する場合

以下のような症状は、診察の際のヒントになります。獣医師に忘れずに伝えましょう。

• 排便時に鳴きごえをあげるなど痛そうな様子がみられる
• 便が石のように硬く乾燥している
• （普段の様子や排尿時と比較して）過度の踏ん張りや緊張がある
• 便に血液や粘液が混じる
• 肛門周りに便、芝生や紐など小さな物体が付いている
• 無気力、嘔吐、食欲減少がみられる

この他、以下のことを伝えましょう。

• いつから排便困難な状態にあるか（いつまで正常だったか）
• 便の色、形、硬さ
• 犬の食事、または食事以外で口にしたもの
• 投薬や手術歴
• 日常生活の変化

犬の便秘の原因

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犬の便秘の一般的な原因は、消化しにくい物体によって消化管が閉塞することです。これは、被毛を舐めることで腸の中に毛玉ができることや、草や石、布地、骨、土、おもちゃ、または植物などを食べてしまうことでも起こります。

手術や薬物療法による副作用も、一時的な排便困難を引き起こす可能性があります。通常、獣医師は便軟化剤を使用することで、これを回避します。

繊維を十分に摂っていない犬や、十分に水分を飲んでいない犬、そして運動不足の犬も便秘になりやすいです。とりわけ中高年の犬に、顕著にみられます。

この他、便秘の主な原因に以下のようなものがあります。

• ストレスまたは不安
• 股関節または骨盤障害
• 寄生虫
• 前立腺肥大
• 腎臓病
• 腫瘍を含む腸閉塞
• 中枢神経系障害
• 甲状腺機能亢進症

”単純な便秘”の解消法

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排便困難の原因が一時的で単純なものであれば、投薬などにより簡単に症状は改善できます。しかし”単純な便秘”かどうかを見極めるためには、獣医師の診察が必要です。

単純な便秘を改善する方法には、以下のものがあります。

• 投薬治療（便軟化剤など）※獣医師に相談して使用
• サプリメントを試してみる　※獣医師に相談して使用
• 食事にオリーブオイルやココナッツオイルを加える
• 食物繊維の多いフードに変える（あるいは野菜オヤツを追加）
• ウェットフードへの変更やカリカリにスープを加えてみる
• 運動量を増やす
• 新鮮で清潔な水をたくさん飲ませる

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毎日の快便のためには、バランスの取れた食事、適度な運動、そして消化の悪い物を食べさせないことが大切です。排便ができないことは犬にとっても苦痛なもの。早めの獣医師に相談すれば、早めの解決に近づきます。

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