世界で活躍するワンコにスポットを当てる【いぬ探訪】。今日は、ひとりでバスを乗りこなしドッグパークに通い詰めるエクリプスをご紹介します。
シアトルのダウンタウン北辺に位置するベルタウン。素敵なカフェや家具屋さんなど個性的なショップが軒をつらねるエリアです。
この地域の住人なら知らぬ人などいない超有名な犬がいます。ブラック・ラブラドールとマスティフのミックスのエクリプス(Eclips)です。彼女はひとり、通勤客に混じってバスに乗り、目的地であるドッグパークへ通い続けています。
2歳の賢いラブラドールは非常に礼儀正しい乗客で、他の通勤客に挨拶をしたり、座席に飛び乗り座ったり、座席を綺麗にするためにペロペロ舐めたりするそうです。エクリプスは自分の目的地を知っていて、その場所に着くとひとりでテクテクと公園に向かいます。通勤客のひとりは、「運転手はすべて、彼女のことを知っています。彼女は、人間がするように席に座るんです。彼女はみんなを幸せにしてくれる。愛さずにはいられないわ」とコメントしています。
エクリプスの”ひとり通勤”は2015年、彼女の公園愛により始まりました。かつては飼い主のヤングさんと共に公園通いをしていたエクリプスでしたが、ヤングさんがタバコを吸い終えるのを待つことができず、停車したバスにひとりで乗り込んでしまったのです。大好きな公園の近くの停留所を、エクリプスはしっかりと記憶していました。
それ以来エクリプスは時々、ひとりでバスに乗り込みます。飼い主がなんらかの理由で遅れそうなときは、公園に”先乗り”し飼い主の到着を待つのです。もちろん、ヤングさんも一緒にバスに乗り込むこともあります。都会育ちのエクリプスは、都市の生活に慣れていて、”ひとり通勤”をすることも普通のことになってしまったようです。
安全のことを考えれば、エクリプスは飼い主と共に、リードを装着してバスに乗った方が良いのです。しかし、この地域では運転手の裁量で犬をバスに乗せることができるため、運転手らが許可していれば、エクリプスの”ひとり通勤”も問題になりません。彼女は乗客に害を及ぼさず、乗客みんなを笑顔にしているだけ。運転手たちも、可愛い4本足の乗客を、笑顔で迎え入れています。
バスを運営するメトロトランジットの広報担当者は、エクリプスが公共交通機関を高く評価してくれることに感謝するとコメント。「彼女が飼い主にリードをつけていれば、世界はもっと安全になるかもしれませんね」というユーモアを付け加えることも忘れませんでした。
Featured image credit Eclipse Seattle’s Bus Riding Dog / Facebook
学校に行きたい犬、大喜びでスクールバスに飛び込む | the WOOF イヌメディア
犬用デイケアやしつけ教室は、飼い主の犬育てをサポートしてくれる心強い味方ですが、犬にとっても最高の、お楽しみの場所であるようです。 ドッグスクールのイイコの生徒、ルディ(Rudy)をご紹介します。