the WOOF専属ライター犬、ライチがお届けする世界の犬ニュース。今日は、猫を追いかけて穴に落ちてしまった犬のお話です。1.5mの深さの穴を掘ったのは、同居する大きなリクガメでした。
アリゾナ州チャンドラーでは、ちょっと珍しい救出劇が話題になっています。救出されたのは、シュナウザーのルービン(愛称:くすぐったがりのルービン)。彼は同居する亀のスカリーが掘った1.5mの穴に落ちてしまったのです。
飼い主のパスモアさんは、その時の様子をこう振り返ります。「(ルービンを探して)裏庭を確認していたら、犬のかすかな吠え声が聞こえてきたんです。(声が地下から聞こえたので)私は狂ったように土を掘り返しました」
犬に掘る習性があるように、リクガメにも掘る習性があります。ルービンの同居亀、スカリーは、砂漠の周辺やサバンナなどに生息するケヅメリクガメ(英名:African spurred tortoise)。最大甲長が83㎝にもなるこの大きな亀は、自分の掘った穴や他の動物の巣穴などで休むのだそう。ただ、通常はせいぜい90cmほどしか掘らないようですから、スカリーは結構な働き亀だったと言えるでしょう。
そんな働き亀のスカリーが掘った穴に、ルービンはドテッと落っこちてしまいました。穴で遊んでいた猫を追いかけたことが原因のようです。
自力での救出を数時間試みたパスモアさんでしたが、穴が思いのほか深かったため、消防署に助けを求めました。消防署や市の職員を動員し、ほぼ1トンの土を掘削して、ルービンは無傷で救出されました。
かかった時間は約4時間。多くの人がシャベルを手に救助を手伝ってくれたそうです。
ちなみに猫は?猫はルービンの救出後も少しの間穴の中で過ごし、そのあと自力で這い上がってきたそうです。さすが猫。
じゃあ亀は?救出劇の間に亀が何をしていたかはわかりませんが、穴にはいなかった模様です。「彼(スカリー)は素晴らしいペットだよ」とパスモア氏。「ただ、犬との相性は良くないかもね。犬は彼らの穴に落ちてしまう可能性があるわけだし」
ルービンがスカリーの巣穴に落ちてしまわないよう、遠ざける工夫が必要になりそう。甲羅のサイズが60cmを超えるスカリーは、「思った以上に掘る奴」だということです。
h/t to Chandler firefighters rescue dog stuck in six foot tortoise hole – ABC15
優しい犬〜お友達の亀さんを気遣うゴールデン・レトリバー | the WOOF イヌメディア
ゴールデン・レトリバーは、フレンドリーで優しいワンコ。どんな犬でも人間でも、そして亀さんとだってお友達になりたいのです。 とにかく気遣いがすごい。我々ニンゲンも、この優しい行動は見習うべきですな。