車に置き去りにされた動物を市民が救出できるようにする法改正の動きがある(ニューヨーク州)

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車に犬を置き去りにしてはダメ!
ワンコ大好きなあなたになら、そんなことを言う必要はないのかもしれません。

それでも、駐車場で「オンオン、オ〜ン」と吠えているコを発見してしまうこと、いまだに少なくないと思いませんか?

ニューヨークではそんなとき、一般市民であっても、ワンコを救い出すことができるようになるらしいのです。

涼しい日だって、車の中は暑いのだ!

2年ほど前に、獣医師が暑い日に車内に残されるとどんなに苦しいか実験した動画が話題になりました[1]。『短い時間でも絶対NG!! 犬を車に残しちゃいけない5つの理由』でもお伝えしたとおり、ちょっとの時間でも絶対にダメ!なんです。

そして、今日は涼しいから大丈夫だよね・・・。これも絶対NGです。ニンゲンが「涼しい」と思っていても、汗をかくことができず体から熱を逃がすことができないワンコにとっては地獄の暑さなのかも。

車に残されているコを見つけたら。あなたならどうする?↓↓↓

ニューヨーク州では市民でも救助ができるようになる

アメリカでは殆どの地域で、警察官や動物愛護協会員ならば車に置き去りにされたワンコを救い出すことができるそうです。たとえば暑い日に熱で干され、あるいは寒い中凍死しそうになっているペットを、窓を割りって救い出すことも法律で認められているんだとか。

とはいえ、都会あるいは犯罪多発地域でもなければ、そう簡単に警察官に助けてもらえるわけではありませんよね。米国でもやはり、警察官が来るまで待っていたために命を落としてしまうペットが後を絶たないようなのです。

そこでニューヨーク州は、通行人が危険な状態にある動物たちを救出できるとする法案を成立させようとしています。ただし、生命を脅かすような気温になっていることや、飼い主や警察官を探してから救出作業に入らなければならないなど、厳しいガイドラインを守らなければならないようです。とはいえ、こうした状況にあれば、救出をしたことで逮捕されることはなく、器物損壊による損害を補償する必要もないとのこと。

そうはいっても、その後の展開を考えると注意をして救出作業をすすめなければならなさそうです。獣医さんの治療を受けたワンコは、飼い主さんから引き離されて保護施設に引き取られることになりますし、救出者は連絡先をメモにして残しておかなければならないからです。

「イヌを車に残す」のは、命の危険にさらすこと。こうした「虐待」に対して厳しく制裁しようとするニューヨーク州の姿勢がよくわかるニュースです。立派だなと思う一方で、法律を変えなければならないほどに、こうした事例が数多くあるのだろうと、ちょっと残念にも思えます。


どんな季節でも、イヌを車に残してはダメ。狭くて息苦しい車に置き去りなんて、たとえ気温が快適だったとしても、悲しくて辛いこと。ワンコのためを思うなら、快適なお家でお留守番を選択したほうが、幸せなときもありますよ。

 

h/t to New York State Law Will Allow Citizens To Save Animals From Cars — Rescue, Idiot , 翻訳:


[1] 日本語訳があるこちらのサイトがオススメです⇨【ペットの車内放置防止につなげよう!】夏★車内に放置された犬達の苦しみを自ら体験した獣医師がいた | Big Tree For Animals

 
Featured image by Anton Hlushchenko via shutterstock

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