イラストレーター・マイラと飼い犬ピート~『たいせつなきみ: 犬が教えてくれたこと』

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皆さんこんにちは! WOOFOO天国出張所勤務のパグ犬・ぐりです。

お元気ですか?今年は春先の冷え込みがあって桜が長持ちしたって聞きました。でももう新緑の季節になったよね。だんだん暖かくなってきて、散歩のときはウキウキのワンさんと飼い主さんが多いのではないかな? 春を満喫してくださいね!

著者の作品集

たいせつなきみ: 犬が教えてくれたこと

今回ご紹介する本は、ニューヨークのイラストレーター&デザイナーであるマイラ・カルマンさんという女性が描いた『たいせつなきみ: 犬が教えてくれたこと』(マイラ・カルマン著 吉田実香&デイヴィッド・G・インバー訳 創元社 2018年)です。これは、大人向けの絵本と言ってもいいかも。オールカラーで贅沢な作りの一冊です。

マイラさんがこれまで描いてきたイラストには、たくさんの犬が登場します。そんな作品も収められている本です。前半はマイラさんのパートナーである犬のピートと彼女との話、後半が過去の作品集です。

この本は、直接または本の中でわたしがこれまで出会った数々の犬たちの総まとめであり、彼らへの賛辞でもあります。今この瞬間を精一杯いつくしみ、無償の愛を伝えることによって、人生は輝きをもたらす。犬は常にそう気づかせてくれます。(本文より)

この一文からも、マイラさんが犬を特別な存在として大切に思っていてくれることが伝わってきます。

幼いころは犬嫌い

ですが驚いたことに、マイラさんは小さいころからずっと、犬が怖かったというのです。なんでも彼女の母親は、犬というのは絶対に気を許してはいけない相手で、目を離したが最後、喉にかみつかれる、と幼き日のマイラさんに話していたというのです! そりゃあんまりだよ~と思った。

そんな、犬を怖い存在としか思っていなかったマイラさんに転機が訪れたのは、チボーという男性との出会いと結婚でした。子どもも生まれて幸せだったであろう彼らの家庭に暗雲がたちこめます。チボーが病に倒れるのです。そんな大変な時、ある人がマイラさんに向かって「犬を飼いなさい」と言いました。彼女はこんな時にとんでもないと、最初は本気にしませんでしたが、子どもたちのことを考えたときに、それはいいアイデアかもしれないと方向転換。ピートという犬を飼い始めます。

多種多様な犬が登場!


image by 『たいせつなきみ: 犬が教えてくれたこと』マイラ・カルマン 著 – 創元社

ピートは様々な役割を果たしてくれました。本の一番最後にある著者の写真には、ピートも一緒に写っていますが、仲のよさそうなその写真はきっとお互いに大切なパートナーとして寄り添い、暮らしていたんだろうなということがうかがえます。そしてなにより、マイラさんが描いたピートの絵が素晴らしく可愛く、ユニークなのが印象的です。

本の後半はこれまでの彼女の作品集です。イラストの中には実にたくさんの種類の犬が登場します。テリア、ビーグル、プードル、パピヨン、マルチーズ…そしてそして、パグも!! どの絵も色使いがきれいで、犬や人の表情も豊か。パラパラとめくりながら絵を眺めているだけでも幸せな気持ちになれる一冊。オールカラーだから2000円(+税)とちょっと高めですが、それだけの価値は十分にあると思います。


たいせつなきみ: 犬が教えてくれたこと
マイラ・カルマン
創元社
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Featured image credit『たいせつなきみ: 犬が教えてくれたこと』マイラ・カルマン 著 / 吉田 実香 訳 / デイヴィッド・G・インバー 訳 創元社

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