犬になったら、どんな世界が広がっているんだろう?
2016年秋には、ゲームを通じて犬の目線を手にいれられるかもしれません。ゲーム制作者のカンシエンヌさん(Kevin Cancienne)さんが開発中の”Home Free“は、置いてきぼりにされちゃった犬が主人公のロールプレイングゲーム。現在、2016年秋のリリースを目指し、クラウドファンディングサイトKickStarterを通じて資金調達を実施中です。2015年10月31日までに目標額である5万ドルが集まればプロジェクトが成立。9月30日にスタートしたばかりのプロジェクトですが、すでに3万7千ドル以上が集まっており、なかなかの人気を集めています。ゲーム好きは犬好きなのか、犬好きはゲーム好きなのか、どっちなんだろう。
KickStarterの説明によれば、”Home Free”はオープンワールドアクションRPG。「それってなんやねん?」というアナタのために、Wiki先生に聞いてみました。オープンワールド (Open World) とは、「英語におけるコンピュータゲーム用語で、舞台となる広大な世界を自由に動き回って探索・攻略できるように設計されたレベルデザインを指す言葉」で、RPG(ロールプレイングゲーム)とは「参加者が各自に割り当てられたキャラクター(プレイヤーキャラクター)を操作し、 一般にはお互いに協力しあい、架空の状況下にて与えられる試練(冒険、難題、探索、戦闘など)を乗り越えて目的の達成を目指すゲームの一種」だそう。つまりは、あなたがワンコになって街を彷徨い歩き、生き延びるための努力をするゲームということですねきっと。
あなたの分身になるワンコは、12犬種から選択できるそう。そしてゲームの内容は、食べ物を手に入れたり、人間の街に特有な危険に対処したり、他の犬からの攻撃をかわしたりしつつ、人間の街で生きぬくというもの。大変なことばかりではなく、他の犬とじゃれあったり、取っ組み合いをしたり、イヌとして楽しく遊ぶこともできるのも魅力の一つ。プロジェクト成立額は5万ドルと設定されていますが、6万5千ドルに集まるとNY Cityの埠頭が、8万ドルなら「猫」が、10万ドルで短足犬種(コーギーやダックス、バセットハウンドだよ!)がゲームに投入されるなどの計画も発表されています。ちなみにコントローラーでプレイするのが良いとしつつ、マウスとキーボードでも遊べるように制作する予定というコメントもありました。
支援プランは複数用意されていて、ゲームがプレイできる権利のほか、ステッカーやTシャツ、加えてゲーム内にあなたやワンコさんを登場させる権利を得るプランもあるようです(2500ドル)。ちなみに愛犬を登場させるプラン(950ドル)はすでに募集終了になっています。すごい人気だ!。
ところでこの”Home Free”には、カンシエンヌさんが以前に制作のゲーム”Dog Park”がバンドルされているのです。シングルプレイの”Home Free”とは異なり、”Dog Park”は複数人によるプレイが可能。それぞれがイヌになって、ドッグパークで遊ぶというユル〜い内容です。これはこれで面白そう。
応援したいよ!という方は、ぜひKickStarterのページを確認してみて!支援は15ドルからで、心理的ハードルは低めです。ただし、現在進行中のプロジェクトであり、絶対にプロジェクトが完遂される(=ゲームが出来上がる)保証はありません。少額であっても投資であり、リスクがあるということをお忘れなく。支援を決める前に、サイト下部に記載の「リスクや課題(Risks and challenges)」を必ずご確認ください。
ゲームの最初にはワンコが置き去りにされるシーンがあり、胸がぎゅっと掴まれます。一方で、人間の街を見下ろすワンコの姿はとても逞しく、とても美しい。カンシエンヌさんの、コンテンツに込めたメッセージが伝わってくるように感じます。