ペットの肥満が問題として取り上げられているイギリスから、またしても衝撃の調査結果が飛び込んできました。
英ペット保険大手アニマル・フレンズが9000匹の犬猫を対象に調査を行い、結果、糖尿病と診断された犬猫が5年前と比べて900%と大きく増加していると発表しました(2016年5月)。
過去5年間で糖尿病患畜数が急増
調査を行ったのは、英ペット保険大手のアニマル・フレンズ(Animal Friends Insurance Services Ltd.)。2011年からの5年間、9000匹の犬猫を対象に調査が行われました。
とりわけ伸びが急激だったのが猫で、2011年に同社が保険申請をされた数が62件だったのに対し、2015年には721件に急増しています。調査対象全体で犬猫別にみた場合、猫が2011年比で1161%となったのに比べ、犬は850%となりました。
調査によれば、もっとも多かった犬種がウエスト・ハイランド・テリア。ラブラドールが次点で、キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル、ハスキー、ミニチュア・シュナウザーと続きます。
レポートは、アニマル・フレンズのサイトから確認できます(調査の詳細は未公開)。
頻尿や水のがぶ飲み、体重減少に注意
同社のマーケティング担当者は、900%超という数字に非常に驚いているとコメント。「これは、イギリスのペットオーナーが持つ、ペットの適切な飼育に対する知識が欠けていることを示している」と評し、人間たちが自らの健康を強く意識するようになっている一方で、ペットたちについては古い知識に基づくケアを続けているのではないかと語っています。
確かに、食生活や生活環境は大きく変化を遂げていますが、犬猫たちの食餌法や運動習慣はそう大きく変えていないのかもしれませんね。
糖尿病は人間同様に恐ろしい病です。ぽっちゃりワンコさんのパパ・ママは、水を大量に飲む、頻尿、元気がない・ぐったり、体重減少に気をつけてくださいね。見落としがちなのは体重の減少で、「あぁ、やっと体重が減ってきた」とダイエット成功だと勘違いしてしまうことがあるのだそうです。すごく心配になってきたという飼い主さんは、いつものお約束「心配ならば動物病院へ」ということでお願いします。
2011年には今ほど肥満や糖尿病の意識が進んでいなかったので、診断された犬猫数が少なかったのかもしれません。あるいは、2015年に調査対象となった犬たちに、たまたま肥満犬が多かったのかもしれません。さらにこれはイギリスでの調査ですから、生育環境も異なります。だから、この衝撃の数字をそのまま盲信してしまうことは適切ではありません。
しかし、肥満ペットが増えており、それに伴い糖尿病患畜数が増えていというのは明らかになってきているとおり。いつまでも元気で長生きしてもらうために、適正体重を保つようにしましょうね。
Featured image from Sam Lavy / Flickr
犬が水を多量に飲むようになったとき、飼い主さんができる3つのこと【まとめ】 | the WOOF
最近、ウチの犬が急に水をがぶ飲みするようになったことに心を痛めている蛙原ですこんにちは。