たくさんの幸せを運んでくれる、天使のようなワンコたち。
しかし愛犬たちは時に、招かれざる客をを引き連れて家に戻ってくるものです。ノミ、ダニ、ネズミ、ゴキブリや寄生虫…。悲しいかなワンコたちは、身の毛もよだつ害虫たちに興味を惹かれる一面を持っていて、自ら顔を近づけたり口に入れたりするものです。
ダメと言っても聞いてはくれないワンコたち。だから忘れてはならないのが、防虫・害虫対策です。我が家と愛犬を防衛するためにも、今行っている対策に誤りがないか、今一度確認をしておきましょう。
1. 人間用のプロダクトを使わない
お散歩時に虫刺されスプレーを利用している方は多いと思いますが、まさか人間用を共有しているということはありませんよね。人間用の虫除けスプレーには犬に健康被害を与える恐れがあるディードという薬剤が使われていることが多いのです。また、よく使用されるシトロネラは犬が好まない香りであり、大量に吸い込むと危険だといいます[1]。かわいいワンコたちには、彼ら用のものを準備してあげましょう。
2. 人間用薬を獣医師に未確認で飲ませることはNG
症状によっては、患畜の状態に合わせて人間用の薬を処方されることもあるでしょう。だからと言って、人間用薬がいつでも代用できる薬であるとは限りません。獣医師への相談なしで飲ませることは絶対にしないように。また、例えば皮膚が痒そうだからといって、人間用のかゆみ止めや化粧品を使用するのは絶対にやめましょう。
3. 犬に猫のプロダクトを使用しない。逆もまた然り
もはや犬と猫が一緒だと思う人はいないと思ってはいますが、言うまでもなく犬猫は全く別種の生き物です。小型犬など、猫と似たようなサイズだからといって、薬まで同じものを使って良い訳ではありません。犬には何の害も及ぼさないものが猫の健康を害するものもあり、逆もまた然りです。
4. 対策をせずに外に出るなんて絶対にダメ
肌を出すような時期には、必ず虫刺され対策をして外に出ますよね。蚊に刺されて不快な思いをするのは誰だって嫌なもの。ワンコ達だって不快な思いをしたくはないに違いありません。犬用の防虫スプレーの期限は、概ね使用開始から1年程度。外出時には必ずスプレーするほどの頻度で使用しなければ、支払った金額の元が取れませんよ〜。しっかりスプレーしておきましょう。
5. 多すぎてもダメ、少なすぎてもダメ
防虫スプレーや予防薬、または病院で出してもらった薬についても、1回の使用量は必ず守ってくださいね。
大量に使用したら良く効く、早く治るということなく、むしろ犬たちに悪影響を及ぼします。例えば皮膚に垂らすタイプの液体薬などの分割使用は、効果が現れないことから犬たちを危険に晒す行為です。
6. 室内飼いだから大丈夫だと思うなかれ
室内飼いであんまり外には出さないから大丈夫とか、まだ涼しいから大丈夫…って、そんなことはありません。また、元気だから問題ない、ということもないのです。ノミ・ダニは一度家に入ってしまうと、取り除くのが非常に大変なもの。また、家の中に絶対に蚊が入ってこないというわけでもないはずです。家の中でも被害にあわないわけではありません。必ず対策をしておきましょう。
7. 元気だから大丈夫だと思うなかれ
うちの犬は元気だから大丈夫…って、そんなことはありません。例えばフィラリアについて、一般的に寄生虫の数が少ない時や病気の初期は、ほぼ何の症状も出ないのです。また、犬たちは不調を隠す性質があることを、飼い主さんならご存知のことと思います。
飼い主さんが気づくほど調子を崩している時は、すでにかなり症状が進行しています。カレンダーに印をつけて、時期が来たら必ず対策をするように心がけましょう。
8. 愛犬の居場所やオモチャの対策を怠ってはダメ
万全の対策をしているという方でも忘れてしまいがちなのが、ワンコのハウスやオモチャの防虫・害虫対策。キレイな身体にしてあげても、大好きなベッドがノミ・ダニだらけなら対策不十分だと言わざるを得ません。自分がワンコのベッドに横たわることができるか否か、少し考えてみてください。掃除・洗濯がしたくてうずうずしちゃいませんか?
9. ’ナチュラル’や’オーガニック’は必ずしも安全ではない
防虫・害虫対策としての様々な代替メソッドがあります。エッセンシャルオイルを使用した防虫対策もその一つ。ただ、ナチュラルやオーガニックを謳う代替品やメソッドも、犬にとって害になるものがいくつかあります。使用を開始する前に、使用の可否や量について、獣医師に相談しましょう。
10. 放っておけば問題は解決する、というのは大きな誤り
たいていの問題と同じように、害虫に関する問題は、放っておいても解決はしません。涼しくなったら目に見える数は減るかもしれませんが、愛犬の被毛と体温に守られたノミ・ダニ・寄生虫たちは、着々と力をつけています。問題だと思ったら、見て見ぬ振りをしないこと。
定期的な健康チェックと、毎年必ず予防接種や投薬をすることを忘れなければ、基本的にはOKです。大切な家族を守るために、できることはきっちりやっておきましょうね。
◼︎以下の資料を参考に執筆しました。
[1] Barking | ASPCA
Featured image credit Ignat Gorazd / Flickr
犬が害虫を食べちゃった!〜食いしん坊ワンコには要注意、注意事項をまとめてみたよ♪ | the WOOF
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