アメリカ食品医薬品局(FDA)は今年7月、犬が食べると健康被害を被る恐れのある食べ物を発表しました。
犬の飼い主にとっては見慣れた食物が並ぶリストではありますが、大切なことは何度でも確認しておきたいもの。今一度、心に留めておきましょう。
FDAが注意を促す食べ物リスト
生の肉
生の肉(十分に火が通っていない肉)は、大腸菌やサルモネラ菌を含むバクテリアの温床です。生肉は与えないように気をつけるだけでなく、盗み食いされないように、肉球の届かない場所に置くように気をつけましょう。
声明では、逆のケースについても触れられています。「汚染されたドッグフードを扱った手を洗わずに、サンドウィッチやピザ(などの手で食べるもの)を口にすると、人間が健康被害に遭う恐れがある」とのこと。
ぶどう、レーズン、カランツ
ぶどう、レーズン、カランツ(干しぶどう、アカスグリの実)は、犬の腎臓に悪影響を及ぼします。果物の多くは種を除けばOKですが、ぶどうはNGだと覚えておきましょう。
揚げ物、脂肪価の高い食べ物
胃痛を起こすだけでなく、膵炎を起こすと言われています。
腐った食品、カビで熟成させた食品
腐った食品が犬にとっても良くないことは、説明するまでもないことだと思います。問題は、気づかずに与える、知らずに与える、知らないうちに与えるケースです。特にゴミ箱あさりが趣味の犬と一緒に暮している方は、十分に気をつけましょう。
玉ねぎ、ガーリック、ネギ類
犬に玉ねぎやガーリックがNGであることは、犬の飼い主さんには有名ですね。多少の量なら大丈夫ですが、大量に与えるのはNG。今回の声明では、オニオン・パウダーやガーリック・パウダーも「被害の恐れあり」とされています。
スナック類
ポテトチップやプレッツェルは、問題ない(probably won’t do any harm)とする一方で、一袋全部を食べてしまうなど大量摂取は体を壊す原因になるとしています。もし塩辛いものを食べてしまったら、水をたくさん飲めるようにすることが述べられています。
キシリトール入りのピーナッツバター
ピーナッツバターには、砂糖の代替物としてキシリトールが使われていることがあるようです。この場合はNGフード。パッケージを確認し、犬に与えても良い原材料が使われているようであれば、ピーナッツバター自体は問題ないようです。
このほかチョコレートとマカデミアナッツ、そしてキシリトールは、犬に食べさせるのは危険な食べ物であると言及されています。
また猫については、彼らが犬より「選んで食べる」がゆえにトラブルは少ないと述べられています。ただし、玉ねぎやガーリック(パウダー含む)には非常に敏感(super-sensitive)なので決して近付けないように注意するよう述べられています。
◼︎以下の資料を参考に執筆しました。
[1] Consumer Updates > Good Dog, Bad Food: Foods for People That Are Bad for Your Dog | U.S. Food and Drug Administration
Featured image credit Soloviova Liudmyla / Shutterstock
【危険フード】キシリトール〜アメリカ食品医薬品局(FDA)も”犬には毒”と警告 | the WOOF
むし歯の発生を防ぐ添加物としてその名を轟かせるキシリトール。甘いのに自然界に存在し、甘いのに安全で、甘いのに虫歯を防いでくれるという嬉しいものですが、残念ながら犬にとっては毒になる食べ物なのです。.