ジャーマン・シェパードといえば、思い浮かぶのは警察犬や軍用犬。すぐれた運動能力と忠誠心、そしてお仕事大好きな性質から、平和と安全を守る役割を果たしてくれています。

非常に賢い彼らは、その知力を駆使して私たちを助けてくれる存在ですが、その知性によって人間を困らせる行動をすることもあるのです。

脱走。遁走。

ジャーマン・シェパードは、「脱獄の達人（escape artist）としても有名。なんといってもお仕事好きなワンコですから、飽きることなくトライアンドエラーを繰り返し、ドアやゲートを開ける方法を探り出してしまうのです。

さて、本日ご紹介するのは、ジャーマン・シェパードのジンジャー（Ginger）。優しい飼い主さんと一緒に暮らしていましたが、その方は車に住むホームレス。彼女にもっと良い生活をさせたいと、ジンジャーを手放す決意をしました。

映像は、ジンジャーがシェルターに預けられたその日のもの。約1.8mのケージを飛び越え、3つのセキュリティドアを抜け、外の世界へ飛び出しました。向かった先は、かつてのご主人がホームレスになる前に住んでいた場所の近くでした。

その後ジンジャーは無事に保護され、新しい家族も見つかっています。シェルター側が、彼女の家族探しに役立つようにとセキュリティカメラの映像を公開したことで大きな注目が集まり、家族探しがとんとん拍子に進んだようです。一方、問い合わせやコメントの中には「元のオーナーに戻すべきでは？」という意見もあったそう。シェルターが元飼い主に再度確認をしたところ、ジンジャーに安定した暮らしをさせたいという思いに変わりはなかったそうです。

ジンジャー、そして元飼い主さんが安心して生活できるようになれば良いなぁ。

Featured image credit Apple Valley Animal Shelter / Facebook

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ジャーマン・シェパードのトゥイッチ（Twitch）とマルチーズのココア（Cocoa）は大の仲良し。甘え上手なココアも可愛いけれど、小さな身体のココアに手加減しながらチョッカイを出すトゥイッチ兄さんの優しさも光ります。トゥイッチ兄さんは、小さくてフワモコな犬をこよなく愛しているようです。