あなたは愛犬と一緒に寝る派ですか?それとも寝ない派ですか?

コラム
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みなさん、こんにちは。イギリスでは夏時間が終わり、夕方4時過ぎにはもう日が暮れていきます。すっかり、年の瀬を感じさせる時季になりました。

ところで唐突ですが、みなさんは愛犬と一緒に寝る派?それとも一緒には寝ない派?どちらでしょう。わたし自身は犬たちが大きいこともあって、ベッドを共有してはいないのですが、“寝る派”のお気持ちはよ〜くわかります。ソファでウトウトしてしまったときなどは、添い寝をしてくれる犬たちの温もりが心地よく、起きるのが億劫になってしまいますもの。

さて、こんなお話をはじめたのはハフィントンポスト日本語版のとある記事が気になったから。2014年6月10日に掲載された『ペットと一緒に寝たら睡眠障害になりやすい?(研究) 』 という記事です。記事の冒頭には、こんなことが書かれています。

ペット愛好家の皆さん、ごめんなさい。毛皮で覆われたペットとベッドで一緒に寝たら、はっきり言って、あなたの睡眠は阻害される

「えーっ、ダメなのー?」という声が聞こえてきそう。一方で「まあ、当然じゃない」という方もいらっしゃると思います。日本で室内犬と呼ばれる小・中型犬は、かなり以前からベッドを共有する特権を持っていたようですよね。でも、そのことの問題点を指摘する声もあった。だから、すでに一緒に暮らして(寝て)いる方々だって、本音のところは「一緒に寝てもいいのか、ダメなのか?どっちなの?」と頭を悩ませているのではないでしょうか?

そんな悩める飼い主さんと一緒に悩んでみよう!ということで、今日は「愛犬と一緒に寝ること」というテーマでまとめてみたいと思います。

米国睡眠学会の調査結果「ペットは人の睡眠を妨げる」

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おぉ〜ん、きもちいい♡ image by Soloviova Liudmyla / Shutterstock

前述のハフィントンポストの記事に話を戻します。この記事の主題は、米国睡眠学会(Associated Professional Sleep Societies: APSS)の年次大会“SLEEP 2014”で発表されたある調査結果です。調査は「ペットが人間たちの睡眠を妨げるか」について行われ、睡眠障害をもつ300人を対象に17の質問への回答をまとめたというものです。注目すべきは調査対象300人のうち148人(49.3%)がペットと暮らしており、その過半数にあたる54%はペットとベッドまたは寝室を共にしていたというのです。この数をみると、なんかペットが悪さ(!)をしているように感じられますよね。

報告にはさらに、「ペット所有者の年齢、性別、あるいはペットが猫か犬かに顕著な違いがない」ということが述べられています。

フーム、やっぱり添い寝はNGなのだろうか?そして、一体何が悪いのであろうか。謎は深まるばかりです。

英国の犬トレーナー「問題はある、良いこともある」

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ベッドは、おれさまが、いただいた! image by Africa Studio / Shutterstock

やっぱり数字だけではわからない。他の要素も勘案しなきゃ、ということで、いつも参考にしているピッパ・マティソンさん(Pippa Mattinson)のthelabradorsiteを覗いてみました。ピッパ・マティソンさんは犬のトレーニングに30年以上の経験のある動物学者、著述者 兼 トレーナーで、ベストセラーとなった書籍は日本語版(『リードなしでも犬の散歩ができますか?―英国流・犬との付き合い方としつけ』 も発売されています。

彼女のWebの中に、気になる記事を発見しました!『ラブラドールをベッドに入れるべきか(Should your Labrador sleep in your bed?)』というものです。ラブだけでなく、多くの犬種に共通する内容だと思いますので、ここにまとめておきますね。

一緒に寝ることの良い点は、「一緒に寝るとお互い安心感と慰めを与え合う」ということ。一方、注意すべき事項には以下のようなものが考えられます。

  • 問題点としては「安眠を妨げられる」「犬の毛のアレルギー」などが挙げられる。また、病気や休暇で犬を預けなければならないときに、犬が「一緒には寝られない」という状況の変化に適応できない恐れがある
  • 子供との添い寝は基本的にはNG。小さな子供と犬との接触は常に監督下に置かれるべき(英国では、添い寝時の咬傷事故が毎年発生している)
  • 一緒に寝てはいけない犬として「独占欲の強い犬」と「幼犬」がある。独占欲の強い犬とは、「他の人や犬を寄せつかない」「唸る」などの独占欲からの問題行動がある犬で、彼らとベッドを共有するのはやめたほうが良い。幼犬については「お留守番」「トイレのトレーニング」など最初の数ヶ月のうちに学ばなければいけないことがあるため、勧められない
  • 一緒に寝ることに積極的ではない犬には無理強いしてはいけない。どうしても一緒に寝たいなら、寝室に犬のベッドを置くという方法もある
  • かつて語られていた「一緒に寝ると人間の優位が脅かされる」とうリーダー論には、あまりこだわる必要はない

彼女は「結論(Conclusion)」のなかで、こう語っています。「愛犬が独占欲が強かったり、攻撃的であったりする場合は、ベッドをシェアすることはお勧めしません。しかし、愛犬にそうした兆候がなく、あなた自身が一緒に寝たいのであれば、あまり問題は起こらないでしょう」つまり、愛犬の気質、年齢、健康状態を含め、良い点悪い点を総合的に勘案し、飼い主さんが決定すべきというのが彼女の意見です。

わたしは寝ない派。あなたはどちら?

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ひとりだって、さびしくないもん image by Patryk Kosmider / Shutterstock

フムフム、「良い悪い」の問題ではなさそうです。私の意見は?そうですね〜、感染症や衛生面の問題がないとは言い切れないという点と、長期的な約束が守りきれるか(そんなに簡単なことではないですよね)という点から、お勧めはできない、かな。「主従関係」とまでいかなくとも、わがままを助長させてしまうようであれば、止めたほうがいいと思います。

とはいえ、実際にはかなりの愛犬家がベッドシェアをしているようですね。わたしの友人からも「はじめは別に寝ていたけれど、悲痛な鳴き声にほだされてしまって…」と方針を変更し、一緒に寝始めたという話を聞きました(それもわかる!)。ところで、愛猫家の間でこうした議論が起こっているという話を、それ程聞かないような気がします。これって、なんで?サイズの問題?そういえば私自身、物心の着いた頃には猫を湯たんぽに寝ていたなぁ。

あなたは、どう思いますか?

※ トップの画像は筆者の愛犬チェスター。一緒に寝るわけではないのですが、私が外出しているときはベッドを使っている形跡があるので、広い意味ではベッドを共有しているかも。身体が大きいけれど小心者なので、匂いに包まれると落ち着くのだろう・・と大目にみています。© Atsuko

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