木登りする犬がいる!? 驚きの能力をもつ7犬種

犬種
この記事をシェアする

犬は一緒にいてくれるだけで心が癒される素晴らしい存在です。飼い主を従わせる可愛らしさそれ自体が「驚くべき能力」ではありますが、犬の中には可愛いだけでない、信じられない能力をもつ犬もいるのです。

カタフーラ・レパード・ドッグ:木登りをする犬

2474 1 thewoof

image by Aneta Jungerova / Shutterstock

アメリカ・ルイジアナ州の牧牛犬種、カタフーラ・レパード・ドッグ(Catahoula Leopard Dog)は、木登りをする犬として知られています。この変わった能力は元来のものではなく、獲物を捕まえるうえで必要があったから進化したものと考えられています。

カタフーラが得意なのは、木に登ることだけではありません。泳ぐのも得意で、足には水かきが発達しています。仲間との共同作業も得意で、協力して野生豚を狩ることもできます。

カタフーラのユニークな才能に魅了さ人々は、この犬の血統と才能を保つために厳格な管理を敷くようになりました。

1979年にはルイジアナ州の州犬に指定され、非常に人気がある犬ですが、FCIには公認されていません。

バセットハウンドとブラッド・ハウンド:巨大な耳で香りを捕まえる犬

2474 2 thewoof

Basset Hound Angel Sallade / Bloodhound Alexey Kozhemyakin – Shutterstock

バセット・ハウンド(Basset hounds)とブラッドハウンド(Bloodhound)は、祖先を同じくする犬種。どちらも肌にたるみがあり、大きな耳をもっています。

彼らはともに鋭い嗅覚をもっています。ブラッドハウンドは2億3000万、バセットには2億2000万を超える嗅覚受容体があり、嗅覚に関与する脳の部分は人間の40倍とも言われます。彼らは素晴らしい鼻を使って、同時に広い範囲の匂いを吸い込むことができ、その一つだけに集中することができます。

彼らの垂れ下がった耳と、タルタルした皮膚は、匂い嗅ぎ能力を高めるうえで大いに役に立っています。耳は地面付近の匂いを空中に巻き上げ、顔のタルタル皮膚はその匂いを閉じ込める働きをします。手足は短く頑丈で、地面の匂いを嗅ぎながらゆったりと獲物を追うことに長けています。

ダックスフント:スーパー・アナグマキラー

2474 3 thewoof

image by Denis Babenko / Shutterstock

ソーセージ犬という愛称の大人気ワンコ、ダックスフント(Dachshund)。長い胴体に短い脚という可愛らしい姿が人気ですが、この姿になったのはアナグマとの地下戦闘に打ち勝つ目的があったからだと考えられています。アナグマはもっとも迷惑な動物で、ダックスフントはそれらを打ち負かすために特別に飼育されたのです。

もともと”Dachs Kriecher(アナグマをいじめるもの)”または”Dachs Krieger(アナグマ戦士)”と名付けられたこの犬は、アナグマ駆除で有名ですが、実際にはウサギやキツネの狩猟、鹿の発見にも使用されていました。

ダックスの身体は、地下での活動にうってつけです。広い胸は、地下の限定的な空間でも呼吸することを可能にしますし、管状の胴体と大きな脚は、地下での自由な動きを助けます。そして彼らの長くて先のとがった敏感な鼻は追跡に最適です。

シャー・ペイ:タルタル皮膚の高い防御力

2474 4 thewoof

image by David Pegzlz / Shutterstock

シャーペイ(Shar-pei )といえば、タルタルの皮膚がよく知られる中国原産のワンコ。しかし彼らには、穏やかな風貌からは想像できない歴史を持っていたのです。

シャー・ペイの起源は謎に包まれています。紀元前200年前の漢王朝の人形にシャー・ペイらしき姿がありますが、パグにもチャウ・チャウにも見れるため、おおよその年代もわかりません。また元々の目的も、王族が育てた愛玩犬という説、農民の財産を守るために育てられたという説、そして戦闘犬として飼育されたとする説があり、はっきりとはわかっていません。ただ、実際に戦闘犬としてピットで戦っていたことはあるようで、マスティフなどが登場するまである程度の頻度で使用されていたようです。

シャー・ペイのタルタル皮膚は、敵の攻撃から身を守るうえで有効でした。攻撃者がこの犬を噛んでも、鋭い歯は臓器まで届かず、致命傷を負わせることが難しかったのです。

シャー・ペイ側は、敵の肌に引っ掛けることができる鍵状の歯を持っており、戦闘に有利に働きます。かわいい姿に惑わされますが、シャー・ペイは高い防御力のある強いワンコでもあるのです。

ダルメシアン:火を恐れず、馬を従える犬

2474 5 thewoof

image by Julian Popov / Shutterstock

ダルメシアン(Dalmatian)といえば、ディズニー映画『101匹わんちゃん』を思い出す人が多いでしょう。あるいは、消防署のマスコットとして活躍している姿を思い浮かべる人もいるかもしれません。
彼らが消防署のマスコットとしてもてはやされ、広く使われるのには理由があります。かつて木造馬車で消防活動を行なっていた時代、火を恐れずに馬を先導し走る犬がいました。ダルメシアンです。彼らは足脚が早く勇敢だっただけでなく、火を怖がる馬を慰めることさえしました。また、人々が消化活動を行う間、車両を守ることもしていたのです。
車の発明により、火を恐れないダルメシアンの能力は、残念ながら活躍の場を失ってしまいました。しかし今日でも消防署はダルメシアンが大好きで、マスコットや補助要員として採用している署は少なくありません。

ローデシアン・リッジバック:ライオンを狩る犬

2474 6 thewoof

image by Aneta Jungerova / Shutterstock

日本ではかなりマイナーな犬種と言えるローデシアン・リッジバック(Rhodesian Ridgeback)は、アフリカおよびジンバブエ原産の大きなワンコ。

吠えることが滅多にない非常に静かな犬ですが、非常に力が強くときに無謀にもなる高エネルギーワンコです。19世紀後半になるとライオン狩りが専門となりました。集団になると全く歯が立ちませんが、単独の戦いではライオンに勝つことができたそう。追いかけて弱らせたところで仕留めるスタイルの狩りをしたそうです。

高い戦闘能力をもつローデシアンですが、彼らはその能力より背中の毛の特徴で有名です。首から尻尾の付け根にかけての部分の毛が逆向きに生えているのです。名前のリッジバックは”ridge(うね状に波立つ)”+”back(背中)”という意味で、この特徴をもつ犬は世界でも4犬種ほどしか確認されていません。

Featured image creditMegan Betteridge/ shutterstock

the WOOF イヌメディア > すべての記事 > イヌを知る > 犬種 > 木登りする犬がいる!? 驚きの能力をもつ7犬種

暮らしに役立つイヌ情報が満載の「theWOOFニュースレター」を今すぐ無料購読しよう!

もっと見る
ページトップへ