罪深き放浪ハスキーをめぐる犬の養育権争い(アメリカ)

びっくり
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迷子犬を見つけたら、何をおいてもマイクロチップの確認をしなければならないという、教訓になりそうなお話です。


2010年、コロラド州の麻酔医グーレク氏(Michael Gehrke)は、ペットショップに1,200ドルを支払い、12週齢のハスキー犬を迎え入れました。Myaと名付けられたこの犬は、パートナーのRex、そして子犬たちと共に幸せに暮らしていました。

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しかし2013年9月、Myaは忽然と姿を消してします。必死の捜索も虚しく、グーレク氏は彼女を見つけることはできませんでした。「どこか遠くへ行ってしまったのかも?」「事故にあったのか?」と思うような状況ですが、実はMyaはグーレグ家の近所にいました。ふらふらと地元の小学校に入り込み、そこで保護されていたのです。

Myaを保護した小学校では、マイクロチップの確認や元の所有者を見つけようとする試みは行われませんでした。代わりに彼らが行ったのは、スタッフの友人であるアンダーソン氏(Ashlee Anderson)に犬を引き渡すことだったのです。当時、元気溢れる活発な犬を探していたアンダーソン氏は、Myaに出会い一目で恋に落ちてしまいます。「彼女についての情報はなかったけれど、私はすぐに彼女のことが好きになったんだ。で、”連れて帰る”って言ったんです」

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そこで話が終わっていたら、(グーレク氏には申し訳ないのですが)事態は収束していたことでしょう。しかし、新たにSitkaという名前を得たMyaは、2017年に再び放浪犬となってしまうのです。そして今度は動物管理局に保護をされ、マイクロチップの確認がなされ、登録者であるグーレク氏に連絡が行くこととなりました。

グーレク氏は、Myaの診察記録、写真など、自らが飼育者である記録を提示し、Myaを引き取りを申し出ました。しかし犬が引き渡されたのは、元の所有者のグーレク氏ではなく新所有者のアンダーソン氏だったのです。動物管理官は「犯罪の証拠はない。(動物管理局の役割は)犬をストリートから安全な家に戻すこと」と、その理由を説明しました。

グーレク氏は訴訟を提起。犬を返還するよう要求しています。

「私の犬に戻って来てほしいだけ」とグーレク氏。「彼女(アンダーソン氏)は犬の所有者ではない。それだけ。犬を飼いたいなら購入し、チップを入れてから家に連れ帰ればいい。他の人の犬を盗んではいけないよ」とコメントしています。一方のアンダーソン氏は「悪いとは思うけれど」と前置きしつつ、「犬を手放す気はないの。新しい家で、新しい名前で3年半過ごしたんです。彼女は家族で、所有物ではないもの」


どのような決定が下されようと、Mya(またの名をSitka)は彼女を大切に思うどちらかの家族の元に戻れるのでしょう。しかしその決定は、もう一方の家族をひどく苦しめることになりそうです。

罪深きは放浪犬のMyaだという気もしますが、マイクロチップの確認がなされていればこのような悲劇が起こることはなかったでしょう。とにかく迷子犬を見つけたら、マイクロチップの確認は必ず行いましょう。

h/t to Custody battle over husky leads to lawsuit | FOX31 Denver

Screen capture from CBS Denver

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