ワンコさんたちは、6本脚や8本脚の生き物に興味津々ですよね。
「なんだろう?」と眺めているだけならまだしも、「おいしそう」と思ってパクッとお口にいれちゃうのなら大問題。ハエやゴキブリを食べちゃったら、一体どうなっちゃうんだろ?
今日は、ワンコが害虫を食べてしまったらどうなるの?どうしよう!という問題についてまとめてみます。
ゴキブリ
犬はゴキブリのような大きな虫をバリバリ噛むことが大好きなようです(おそろしい)。ゴキブリ自体に毒性はないようですが、虫の体に殺虫剤などが残っていることがあり、これが問題です。例えば、ゴキブリが誘引殺虫剤を使った駆除商品にひっかかっていたとしたら、その体はペットにも有害な毒を含んでいる恐れがあります。たとえあなたがそのような商品を使っていなくても、ご近所さんが使っていて、毒を持ったゴキブリがあなたのお家のお庭で死んでいるということもあるかもしれません。
しかも、この虫はとても硬い外骨格を持っているので、これが犬の喉につまってしまう、あるいは消化管に不快感を与えたりしてしまうこともあります。
ゴキブリのお家での繁殖を防ぐ為に、部屋をなるべくきれいに保つこと、食べカスをできるだけ片づけること、シンク周りや照明家具の周りにあるすきまは塞いでおきましょう。
コガネムシ
英語だと6月虫(June Bug)という名で知られているコガネムシは、犬にとっては大好物のおやつです。コガネムシに本来毒性はないですが[1]、たくさんのコガネムシを食べてしまうと胃もたれをおこし、吐くか下痢になってしまうこともあるようです。
ゴキブリのようにコガネムシもDDTやリンデンなどの殺虫剤などに侵されていることもあります。犬が飛び回っているコガネムシに飛びついてしまわないよう、夏の夕方にお散歩するときは目を光らせておきましょう。そして、コガネムシのたまり場である照明の近くには、犬を近寄らせないように気を配りましょう。
ハチ
ハエをごちそうにしようとして追い回し、怒ったハチに逆襲にあった犬の写真をネットなどで見たことはありませんか?思わず笑ってしまうプックリ顏になってしまっています。
ハチの針に刺されれば、犬ももちろん酷い痛みを感じるようです。刺された瞬間「キャン」と鳴き声をあげることもありますし、患部が腫れる、舐めたり引っ掻いたりを繰り返すなど、症状がでますのですぐに気がつくと思います。
刺された場所は赤く腫れますので、その場所をしっかりと確認して針を特定し、慎重に取り除いてあげましょう[2]。取り除くときに摘んで取るのはNGです。ミツバチの針は毒嚢と呼ばれる毒液の入った部分もつながったまま刺さっており、これを摘まんで取ろうとすると毒嚢を圧迫してしまい、毒が傷口の中にさらに入り込んでしまうのだそうです[3]。つまむのではなく、硬いカード状のもので横に払うようにすると安全に取れるそうです。針が取れたら、少量の重層を混ぜた水で洗い流します。もし口周りか鼻がはれてきたら、氷を5分間あててください。
ここまでが応急処置です。基本的には獣医さんに診ていただきましょう。刺された箇所やハチの種類によっては、時間が経てば回復し問題ないということもあるかもしれません。しかし、多くの人はハチの専門家でもなければ犬の痛みもわかりませんので、もしものときを考えて最善の策をとるほうが安全です。
蛾
ハエやハチと一緒で、蛾も犬にとって追いかけて捕まえるのが楽しいものなのでしょう。蛾の中には捕食されないように、元々ひどい味がするようになる物質を体の中に備えているものがいるそうですので、一度食べたら二度と食べなくなるのかもしれません。しかし、一度は食べてしまうかもしれませんね。食べてしまったとしても生命にかかわるほどの健康被害は起こさないようですが、小さい犬の場合は羽を喉に詰まらせてしまう恐れもあります。やっぱり蛾もオヤツにしないほうがよさそうです。
たまにハエを食べちゃったという程度では、問題はないと思います。ガーデニングをしているとか、お庭があるご家庭では虫がいるのも普通のことですから、あまり神経質になりすぎないように。
ただ、上に記したような「害虫」を食べてしまったときは殺虫剤も一緒にお腹に入れているおそれがありますので、いつもより注意深く犬の様子を観察し、場合によっては獣医さんに相談しましょう。
h/t to Is It OK for My Pets to Eat Pests? , 翻訳:anu-ric
[1] Are June Bugs Poisonous to Animals? | Animals – mom.me
[2] Common Dangers Found Around The Home For Dogs | Bulldogs World
[3] イラスト図解!蜂に刺されたときの応急手当とNG対処例
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