犬にとって、足先に痛みや不快感があることは、大変に苦痛なものです。地面と直接接触する足先は、感染の玄関口であるだけでなく、痛みを非常に強く感じる場所でもあります。ここに痛みを感じることは、犬の生活の質を大きく低下させます。

足先・肉球を守るためのケアポイント

拳（けん, Ken ）本名　藤の源龍号　犬種　赤柴さん(@yasu_yasu_2015)がシェアした投稿 – 2017 3月 3 5:09午後 PST

1.　伸びた爪や毛をカットする

爪、そして肉球周りを毛を短くカットしておきましょう。長すぎる爪は、それ自体が痛みを伴うことがありますし、怪我の原因にもなります。また、はみ出した足の毛は、肉球の機能を阻害するだけでなく、お散歩の時に小石や破片などの異物を拾ってしまい痛みの原因になる恐れがあります。

2.　足先を清潔に保つ。でも洗いすぎない

足先を清潔に保つこと、洗った後はしっかり乾燥させることはとても重要。一方で、洗いすぎないことも重要です。低刺激性を謳う洗浄剤も、犬たちにとっては刺激が小さくないものです。過度の洗浄は乾燥やただれなどを引き起こす原因となります。

3.　ブーツを履かせる

夏のアスファルト、冬の雪上、そして山などでのハイキング。足先への刺激が大きすぎると予想するならば、犬用ブーツの導入を検討しましょう。小枝や破片、岩肌、凍結防止剤などの刺激から、可愛い肉球を守ってくれます。

4.　新しい運動プログラムはゆっくり開始

アジリティを開始するとか、新しくてちょっとハードなお散歩を開始するとか、あるいは山登りにチャレンジするなどの場合は、小さくスタートして肉球への刺激を段階的なものにしましょう。ハードな刺激を急に与えてしまうと、犬の足が敏感になり、かさぶたができたりひび割れたりすることがあります。

足先・肉球が傷を負った時のケアポイント

拳（けん, Ken ）本名　藤の源龍号　犬種　赤柴さん(@yasu_yasu_2015)がシェアした投稿 – 2017 3月 4 7:47午後 PST

5.　外の刺激物を洗い流す

凍結防止剤や強い洗浄剤、殺虫剤などの化学物質は、肉球にダメージを与える恐れがあります。足先がこうした刺激に触れたと考えられる時は、いつも以上に丁寧に洗い流し、しっかりと乾かすようにしましょう。

6.　異物を丁寧に取り除く

足裏（とりわけ肉球の間）に異物が入ることがあります。足先を定期的にチェックして、小さなものならばピンセットを使ってゆっくり丁寧に取り除きましょう。この時に力任せに除こうとしないように注意しましょう。折れたり切れたりして一部が身体に残ってしまい、状況も痛みも悪化させてしまう恐れがあります。

かわいい愛犬の足先と肉球ケア（1）〜チェックのポイントと不調の原因 | the WOOF

7.　保湿する

肉球は、ひどく乾燥すると、亀裂や出血を起こします。また、硬化や角質化は肉球の’滑り止め’効果を減退させるため、関節痛などの原因にもなりえます。乾燥は、夏や冬の過酷な環境下で大きく刺激を受けた場合、そして加齢によっても促進されます。

犬用の保湿剤を使って、プニプニの肉球を守ってあげましょう。「犬用の」と限定する理由は、使用されている原材料が目的に合わせて選択、配合されているから。まず、舐めても良い原材料に限定されていることか、そして皮膚を軟化させすぎない成分であるかがポイントです。見て、触って、明らかに問題があると思うなら、適切な処置と保湿剤について、獣医師さんに相談しましょう。

8.　小さな傷や軽い火傷の処置

ガラスや破片、小枝などを踏んでしまうことは、珍しいことではありません。そのために足に傷を負うことも、少なくはないでしょう。ちょっとした擦り傷程度なら、それほど神経質になることはありません。小さな擦り傷や切り傷程度なら、抗菌洗浄剤で洗浄し、包帯や靴下などで患部を保護してあげましょう。洗浄の際に異物が残っていないかを確認すること、包帯などは毎日交換をすることが必要です。深い傷はもちろん、出血が止まらない場合や、傷の治りが遅いと感じた時は、獣医師さんにご相談を。

火傷は、ダメージのレベルが非常にわかりづらいものです。目に見えてわかる傷（皮が剥ける、水ぶくれができる）があるならば、動物病院へGo。

9.　マッサージを施す

足先及び肉球のマッサージは、血液循環を促進し、犬たちを深くリラックスさせます。肉球を優しく押してあげるだけでなく、指球の間もチョイチョイと刺激してあげることをお忘れなく。

今日の記事に写真参加してくれたのは、愛知県にお住いの柴犬 拳さん（Ken、本名 藤の源龍号）。山歩きや海岸遊びで肉球を酷使する拳さんは、「馬油を塗ってのマッサージと、肉球の間の毛をたまにカットしてもらう」ケアで可愛いプニプニを維持しているのだそう。皆さん、皆ワン、ぜひ参考にしてくださいね！

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