イヌ、溺れているシカを救助〜自らの意思で海に飛び込み子鹿を助ける

ニュース
この記事をシェアする

ゴールデン・レトリバーのストームは普段からイイコで知られる犬ですが、日曜日の朝に自らの意思で行なったヒーロー的行動には、飼い主さんも驚きを抑えきれなかったそうです。


日曜日の朝、フリーレイ氏(Mark Freeley)とロングアイランド湾でのお散歩を楽しんでいたストームは、突然海に向かって走り出しました。

「ストームは水に飛び込み、子鹿に向かって泳ぎ始めました。そして子鹿の首を咥えて、陸に戻って来たんです」フリーレイ氏はすぐに、地元の動物レスキュー団体に助けを求める電話を入れました。

岸に泳ぎ着いたストームは、逃げようとする子鹿を追いかけ、子鹿がグッタリと倒れこむと「子鹿の無事を確認するかのように(フリーレイ氏談)」突っついたり引っ張ったりしはじめました。ストームなりに気遣ったのかもしれません。

しかし、その気持ちは子鹿には届きませんでした。子鹿は歩けるようになると「犬に怯えた様子で」走って海に戻ってしまったのです。

2回目の救助は、人間によって行われました。フフリーレイ氏と地元レスキュー団体の担当者が海に入り、今度はロープを使って子鹿を拘束して岸まで戻しました。無事に保護された子鹿は現在、ダニや傷ついた目などの治療のため、団体施設の回復室にいるとのこと。成長後に野生に戻れるよう、プログラムが組まれるということです。

子鹿が海に戻ってしまった理由についてレスキュー団体のKutzing氏は「(ストームが)母犬が子犬の首を咥えて安全な場所に運ぶように、子鹿を咥え岸まで運んだ」ことが、子鹿を怯えさせたのだろうと語っています。残念なことに子鹿はストームの子供ではなく、首根っこを掴むイヌでしかなかったため、不安と恐怖が沸き起こったのだろうというのです。

ストームにとっては少し残念な展開になってしまいましたが、野生動物なら逃げて命を守ろうとするのは当然のこと。子鹿を責めることはできません。

そして、ストームの行動も責めることはできません。元来、狩猟者が撃ち落とした獲物を陸地に持ち帰る役割を担う犬であるレトリバーにとって、「取ってくる」ことは至極当然の行動なのです。

紆余曲折はありましたが、犬と人間が協働して1匹の子鹿を助けたことには変わりありません。ストームはこの後、たくさんのお褒めの言葉と、たくさんのクッキーにありつくことができたということです。

Featured image by Mark Freeley / Flickr

ガチョウ追いかけ大失敗!氷に阻まれて帰れなくなったビーグル、無事救助される | the WOOF イヌメディア

夢中で獲物を追ったり、何かから逃げたり、我を忘れるほどに熱中して、ふと気づけば二進も三進もいかないところにはまり込んでいる…。動物達に起こりがちな出来事です。 本日ご紹介するのは、夢中で気づいたら中洲っぽい場所にいたワンコの動画。氷に阻まれて戻ることが出来なくなったビーグル犬を、救急隊員がお助けします。

the WOOF イヌメディア > すべての記事 > イヌニュース > ニュース > イヌ、溺れているシカを救助〜自らの意思で海に飛び込み子鹿を助ける

暮らしに役立つイヌ情報が満載の「theWOOFニュースレター」を今すぐ無料購読しよう!

もっと見る
ページトップへ