世界で活躍するワンコにスポットを当てる【いぬ探訪】。今日は、イギリスはヒースロー空港で働く”スニッファー犬”のジェシーをご紹介します。彼女はわずか5ヶ月の間に、100万ポンド以上の密輸現金を発見したのです。
ジェシーはヒースロー空港で働く2歳のイングリッシュ・スプリンガー・スパニエル。国境警備軍の一員として、現金の不正な輸出入防止に奮闘しています。紙幣に使われたインクの匂いを頼りに、巧妙に隠された現金を探し当てるのが彼女の仕事です。
ジェシーの国境警備軍への参加は、去年(2017年)の8月。5ヶ月の勤務の中で発見した現金は、合計すると100万ポンド(約1億5千万)を超えるそう。関係者は彼女の仕事を「類をみないほど素晴らしい」と評価しています。最近では、中東からの旅客の手荷物に隠されていた現金35万ポンド(約5千4百万円)を発見し、現金密輸の食い止めに大きく貢献しました。
Jessie the Border Force cash #dog continues im-paw-tant work in Terminal 2 today. Our canine colleagues are working hard and breaking hearts across Heathrow. 🐾💕🐕 pic.twitter.com/LdA28cG0Qi
— Heathrow Airport (@HeathrowAirport) 2018年1月16日
ヒースローとガトウィック(ロンドンの2つの空港)では、ジェシーの他にも特別に訓練された密輸探知犬が働いており、それぞれ大きな成果をあげています。昨年3月末までの12ヶ月で犬たちが発見した現金は800万ポンド超であり、ジェシーの先輩犬のバスター(ラブラドール・レトリバー)は、ガトウィックからティファナへ向かう旅客の鞄から未申告の現金5万6千ポンドを発見しました。
他の犬たちの活躍も素晴らしいのですが、中でもジェシーの”匂い嗅ぎ能力”は群を抜いているのだそうです。ハンドラーのJurczenko氏は彼女の働きは特に際立っており、「全ての期待を超えた」と手放しで褒め称えます。
「私はジェシーとの仕事がとても好き。彼女は素晴らしい犬で、生まれつきの能力を活かしています。これからも彼女が現金の違法な持ち込みや持ち出しを防ぐことは、間違いないでしょう」
”suniffer dog(嗅覚による探知犬)”は一般的に、薬物の探知する犬と紐づけられることが多いのですが、銃器、たばこ、動物や象牙などの密輸品などの他の品目を探知する仕事も行います。彼らはそれぞれに紐づく匂いを学び、発見できるように訓練されています。
違法な物品の発見に力を発揮する犬たちは、もちろんみんなすごいのですが、「現金の発見ができる」というのはなんだか特別ですよね。『花咲じいさん』が現実のものになるかも…と見果てぬ夢に溺れてしまいそうです。
Featured image from London Evening Standard /
【イヌニュース】検疫探知犬に失業危機!? ソーセージ発見でお手柄も麻薬探知できず(英国) | the WOOF イヌメディア
the WOOF専属ライター犬、ライチがお届けする世界の犬ニュース。今日は、イギリスの空港で働く検疫探知犬のニュースをお届けします。ソーセージは発見できたけれどコカインやヘロインが探知できず、失業の危機も懸念されているという内容です。