犬の吐き出し〜嘔吐との違いはナニ?吐出するのは何が原因?

健康管理
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犬の吐く行為には、嘔吐と吐き出し(吐出 [としゅつ])の二種類があります。口から吐くという点では同じですが、メカニズムや原因、危険性など多くの点で異なります。

犬の嘔吐と吐き出しの違い

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シャー・ペイ image by oweng69 / Flickr

犬の嘔吐は、胃の内容物を吐き出す現象です。吐瀉物は消化中の食べ物であることが多く、空腹時は胃液や十二指腸液もあります。前兆が見られることが最大の特徴で、嘔吐の前の犬には、喉のあたりの緊張、喉のあたりから音がする、身体がこわばる、腹部の収縮、そわそわして動き回るなどの行動が見られます。原因は、車酔いから肝臓病、腎臓病、中毒症状など多岐にわたります。

犬の吐き出し(吐出)は食道の内容物を吐き出す現象です。内容物は消化されていない食べ物など、あるいは体液です。この場合は前兆がみらず、普段どおりにしていた犬が突然、勢いよく、内容物を吐き出すのです。呼吸困難および咳といった徴候がみられることがあります。

嘔吐と吐き出しの区別は重要か

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ミニチュア・シュナウザー image by ebwyse / Flickr

犬の嘔吐と吐出の区別は、原因を特定しようとする場合には非常に重要です。獣医師らが嘔吐原因を探る検査と、吐き出しの場合の検査とでは異なるため、より正しい結果を得ようとする場合に区別が必要だからです。例えば吐き出しの原因を評価するためには、食道の検査がメインとなりますし、嘔吐の場合は胃や小腸の他に原因となる他の疾患のスクリーニングが必要になります。

一般の犬の飼い主として重要なのは、区別することそれ自体ではなく、「吐く前、吐いたとき、吐いた後」の犬の状況をつぶさに観察することです。それにより緊急性を判断し、獣医師が診察して原因を特定する上で必要な情報を伝えることです。

吐き出しは突然に起こるため、咽頭を閉じられず、逆流物質が肺に吸収されて誤嚥性肺炎を引き起こすことがあります。吐き出す現象が見られたら、犬のその後の呼吸の呼吸に注意をはらい、息や呼吸が荒いなど明らかな異常が見られたときは、すぐに動物病院へ連絡をしなければなりません。命に関わる重篤な問題ということもあります。

嘔吐と吐き出しでは、犬が食べてから吐くまでの時間が違うという意見がありますが、あまりあてにはなりません。吐き出しは問題ないかと言えばそうでもなく、軽い症状から重篤なものまで様々な要因で起こります。

犬の吐き出しの原因

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アイリッシュ・セッター image by Jan / Flickr

犬の吐き出しを引き起こす可能性がある医療上の問題は、以下のとおりです。

  • 先天的な喉の問題
  • 先天的な食道の問題
  • 中毒、喉の問題
  • 巨大食道症、腫瘍(癌)、食道狭窄など、疾患による食道の閉塞
  • 食道の異物、食道炎、副腎皮質機能低下症、甲状線機能低下症、中毒や喉の問題などによる食道の筋肉収縮
  • (稀に)咽頭嚥下障害

犬の吐き出しに伴う症状として、熱、咳、体重減少、嚥下困難、口臭、首の腫れ、呼吸音の増加があります。

吐き出しが見られやすい犬種

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ニューファンドランド image by Kelsey / Flickr

いずれの犬種でも見られる現象ですが、ワイヤー・フォックステリア、ミニチュア・シュナウザー、グレートデーン、ジャーマン・シェパード、アイルランド・セッター、ラブラドール・レトリバー、ニューファンドランド、シャー・ペイは起こりやすい犬といわれます。

Featured image credit Sbolotova / Shutterstock

犬が吐く原因〜カラダの中で何が起こっているの? | the WOOF イヌメディア

犬は、さまざまな理由で吐くことがあります。あまり心配しなくても良い場合もありますが、重篤な病気の徴候で、直ちに獣医師の診察を必要とすることもあります。 犬はなぜ、吐くのでしょう?心配すべきときはいつか、できることは何かをまとめています。

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