犬の話し言葉”DoggoLingo”〜その定義と使用例

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“doggo”という単語をご存知でしょうか。犬を意味するネットスラングで、「イッヌ」に近い感じに使われる言葉ですが、派生語やら細かい定義やらが作られて、ちょっとした一大ムーブメントになっている言葉です。

今日はそんな”doggo”および”DoggoLingo”について、順を追って説明します。

Featured image credit 銀次郎 shibainu🐺name is Ginjiro ♂ (@shiba.silver_boss) / Instagram

”DoggoLingo”=犬の話し言葉

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image by pom.kotenicolocco / Instagram

まずは”DoggoLingo”からスタートしましょう。”DoggoLingo”とは、ネット上で使用される「犬語」のこと(Doggo=犬+Lingo=専門語)。犬の写真や動画などにキャプションとして使われることが多く、上に掲載した写真のように人間ではなく犬が話した形で使われます。たとえば上の写真のような感じです。

登場していただいたのはポメラニアンの虎鉄(こてつ、 @pom.kotenicolocco)。普段はキュートでフワフワなのに、水から上がるとまるで宇宙人なのは驚きです。ちなみに”DoggoLingo”を使ったキャプションは、犬が舌ったらずで話している感じを出すために、省略やスペルミスという演出もなされます。「エイリアンだと思った?イッヌだよ」てな感じ。

”doggo”=犬

みんなの朝食をペロリしちゃったサラちゃん(黒ラブ女子、2歳)。こんなときに心優しき飼い主さんなら、こんなキャプションを使うでしょう。

”Hungry doggo is still a good doogoo(ペコリンな犬もイイコの犬)”

このようにdoggoは、人間目線のキャプションにも使用できます。使用の際にはgoog doggo(イイコ)はいても、bad doggo(悪い犬)はいないのでご注意を。この世に”悪い犬”など存在しないのです。

それにしても見事な食いっぷりだね、サラちゃん。

“doggo”=犬の種類の一つ

さて、前述のとおり、”doggo”は広く一般に犬を指すこともありますが、「中型の成犬」という狭い意味で使われることもあります。まずは動画をポチッと見てみて。

このように”doggo”には、実に多くの派生語が存在します。”doggo”を中心に、これより小さな犬(あるいは子犬)は”pupper”、さらに小さな犬は”yapper”、大きな犬(あるいは大きな年長の犬)は”woofer”などと、細かく分かれているのです。みんなで作ったネットスラングですから、色々な呼び名が出てきちゃったという訳です。

理解を深めるために、例を見てみましょう。クマさんスタイルでお友達のお尻を狙っているのは、マルプーのもも嬢です。1歳のこのコは”fighting doggo”ですが、2kgの可愛い小型犬ですので、”fighting pupper”とも呼べますね。ファイティングポーズが決まってます。

ももママさん(@hqbx72)がシェアした投稿

次に登場いただくのは、ノーリッチテリアのスキップさん(SKIP、スーさん)です。オトボケ表情のこちらのコはもちろん”doggo”ですが、”pupper”でも良いですし、”fluffer(フワフワさん)”などと呼ぶことができます。地毛を使ったベレー帽が素敵ですから、”Hot doggo(イケワン)”と呼んでも宜しいかと存じます。

なお、トップ画像に登場していただいたのは、柴ドリル中の銀次郎さん(@shiba.silver_boss)です。柴犬は”shibe”なんて呼ばれますが、銀次郎のように柴度が高いコは”shiber”と呼ばれることもあります。比較級の”-er”が使われております。

“doggo”が飛躍した2017年。そして2018年は戌年!

さてこの”doggo”は、2017年になって急速にネット上での使用頻度が増大した単語ですが、言葉そのものの登場は19世紀後半のことで、元々の意味は「隠れた状態でいる」「秘密のままにする」だったそうです。

この言葉が巡り巡って「犬」という意味で使われるようになったのは、”doggo”という単語に”dog”が含まれていることと、「犬の性質をもつ、または関連している」という意味の接尾辞”-o”が含まれているからだとMerriam-Websterは推測しています。

2016年までは元々の意味で、ひっそり秘めやかに使用されてきた”doggo”。ところが、Twitterの大人気アカウント”WeRateDogs™(@dog_rates)”がこの言葉を多用したことで、事態は一変します。2017年には使用が急増し、DailyMailHUFFPOSTnprが分析記事を配信し、12月にはアメリカ英語の権威あるウェブスター辞典の発行元であるMerriam-Websterに取り上げられるほどになったのです。

“doggo”および”DoggoLingo”は、ユーモアのある投稿に多く使用されます。時に厳しい言葉が飛び交うネット世界で、可愛くて面白い犬の写真と、軽やかでポップな言葉遊びは、人々の良い息抜きになっているようです。

2018年は12年に一度の戌年です。「イッヌ」や”doggo”と共に、楽しく明るい年にしたいものですね。

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