もしかしたら愛犬は、あなたの夢を見ているのかもしれません。

飼い主の顔をほころばせるような見解を示したのは、心理学者のバレット博士（Dr Deirdre Barrett, a Clinical and Evolutionary Psychologist at Harvard Medical School）で人間の睡眠に関する研究を行う博士は、犬たちも人間と同じように、日々の生活の中で経験したことを夢に見ているかもしれないと言います。

動物は夢を見るのか

動物が何の夢を見ているか、あるいは実際のところ夢そのものを見ているかについては、未だ推測の域を出てはいません。わかっているのは、哺乳類の多くは人間と同じような睡眠サイクルを持つということ。つまり深い眠り（ノンレム睡眠）と浅い眠り（レム睡眠）を周期的に繰り返す睡眠構成であり、このため「人間同様にレム睡眠の間に夢が出現している可能性がありそうだ」と推測されているのです。

「何の夢を見ているのか」については、さらによくわかってはいません。人間に関する夢を見たと自己申告した動物は、今のところ、ゴリラのココ（Koko）とマイケル（Michael）のみだそう。密猟者に家族を殺されたマイケルは、起床後に「変な出来事があった」と伝えてくることがあるのだそう。現在、500以上の手話を習得しているマイケルは時々、「悪い人間がゴリラを殺した」と伝えてくることがあるのだと言います[2]。

「私の夢を見て」は馬鹿げた希望ではないのかも

バレット博士はピープル紙からの「犬は何の夢を見るのか」という質問にこう答えています。

「人間は、日々の生活の中で気になっていることを夢に見ます。そして夢は、論理より視覚が優勢になるものです。動物たちがこれと異なると考えられる理由は見当たりません。犬は通常、飼い主と非常に深く繋がっていますから、犬たちは飼い主の顔や匂い、一緒に喜んだり困らせたりしたことを夢に見ているかもしれません」

ペットに良い夢を見させるにはどうしたらいい？

「自分自身や子供に良い夢を見させるためには、起きている時の経験を楽しいものにすることです。そして環境を整え、充分な睡眠時間を取ることです。おそらくそれが、ペットたちの夢を良いものとするでしょう」

愛犬の夢に笑顔で登場できるか否かは、日中の行動にかかっています。しかめっ面はほどほどに、走ったりお散歩したりの楽しい思い出をたくさん作って、愛犬たちに良い夢を見せてあげましょう。

◼︎以下の資料を参考に執筆しました。
[1] Harvard Psychologist on the Meaning of Pet Dreams
[2] Michael’s Story | koko.org

Featured image credit freestocks.org / unsplash

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子犬といえば遊び好き。寝食も忘れて遊びに熱中してしまうことは多いもの。 しかし、彼らにだってお休みは必要。ふとした拍子に眠気に襲われると、抗うことは困難です。「生きてるの？」と聞きたくなるような、深い眠りにつくコもいます。 声をかけても起きない。ゆすっても起きない。美味しいヤツを目の前にしても、顔を埋めて眠ったまま。疲れた子犬の眠りは、夜の闇のように深いのです。 …