毎日のように目にする、動物たちの虐待や保護のニュース。
動物たちの寂しさや悲しさを思うと、本当に胸が苦しくなってきます。
それだけに、劣悪な環境から救いだされるコをみると、とってもホッとします。でも、酷い状況から救い出すだけでは話は終わりません。多くのコは保護施設でケアを受け、リハビリをしたのちに、新しい家族を探すことになるのです。
救助された犬を例にとると、清潔な環境で獣医師の検診を受け、身体の健康を取り戻すための努力がなされます。それと同時に心の健康を取り戻すためのトレーニングも始まります。お世話をする人たちの暖かい手によって、新しい家族のもとへ向かう準備をすすめるのです。
そして、ここからが難関。新しい家族を見つけるのは、簡単なことではないのです。
この難関にユニークなアイディアをもって取り組んでいるのが、カリフォルニア州オークランドにあるEast Bay SPCA という動物保護団体です。動物の虐待および放置、そしてペットの過剰増加の撲滅に取り組んでいる、140年超の歴史をもつ団体なんですよ〜。
彼らが試みた方法、それはミュージックビデオをつくるということなのです。
出演しているのはSPCAスタッフとワンコさんたち。曲はMark Ronsonの”Uptown Funk“のパロディで、その名も”OAKTOWN PUP!”。洋楽あんまり聞かないよ〜って方も、耳にしたことがあるかもな有名な曲です。
歌詞もしっかりワンコ仕様になっています。たとえばこんなかんじ↓↓↓。
I’m too cute (hot dog)
And I’m ready to go home, break it down
I’m adopted, hallelujah (whoof)
ビデオはたくさんの、可愛くてHipなワンコたちが登場します。みんなスターの輝きです。主演(?)をつとめるホワイトピットブルのカーラさんなどは、ファンキーでクールなサングラスも光ってますよね。すでに3頭は新しいお家を見つけたということで、さすがスターは人気のほどがハンパないわと感心しきりです。
保護施設や保護犬というと、どうしても「救出された」「かわいそうな」動物というイメージが付きまといがち。そうなると会いに行くこと自体にすごく責任を感じるし、少し怖い気持ちにもなってしまいますよね。
でも、このビデオに出演しているコたちは、「かわいそう」には見えません。明るくて楽しくて、キラキラ輝いていて、わたしたちに幸せを運んできてくれそう(すでに笑顔をもらったよね!)です。ちょっと顔を見にいくよ!って、元気に会いにいけそうじゃあないですか。
救助されたワンコたちをこんなに元気にしてあげられるSPCAの皆さんに敬意を表します。そして、素晴らしい企画力と実行力には頭がさがります。
たくさんの可愛いスターたちが、安心できるお家を見つけられますように♡
最近、保護犬に注目を集める取り組みが、米国や欧州、そしてもちろん日本でもたくさん行われています。ワンコも施設も、そして「未来の家族」も巻き込んでの楽しい取り組みが増えてきているのは、本当に嬉しいものですね。
the WOOFではこれからも、こうした新しい取り組みをどんどんご紹介していきます。お楽しみに♪
East Bay SPCAの情報は以下でご確認を。
- East Bay SPCAのWeb
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企画・翻訳協力:Yoko Suto-Murphy
Featured image by East Bay SPCA – YouTube