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あなたの家にもきっとある!〜ペットのアレルギーを誘発するアレコレ

健康管理
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私たちと同様に、ペットたちもあらゆるものに対してアレルギーを起こす可能性があります。食べもの、ほこりなど、家の中に普通にあるものに対しても、アレルギー反応が引き起こされることがあるのです。

一般的なペットのアレルギーの症状

ペットのアレルギーも、自身の免疫システムにより引き起こされます。働き者の免疫システムは、病気を引き金になる異物を探し、それを見つけると身体を守るために抗体(タンパク質)を作ります。しかし、ときに免疫システムは間違いを犯し、有害ではないものに対してもこれを撃退するために抗体を作ってしまうのです。

犬や猫の主な症状はかゆみです。かゆみにより皮膚を舐めたり噛んだりすることで、赤みや発疹、さらには脱毛を引き起こすことがあります。このほか、脱毛、くしゃみ、鼻水、涙目、せきなどの症状がみられることもあります。ペットが身体を引っ掻いたり、家具にこすりつけたり、頭を降ったり、過度にグルーミングする様子が長くみられるようであれば、アレルギーを疑ってみましょう。

原因1:ホコリやダニ

Lazy dog

photo : Blake Lipthratt/ unsplash

ホコリやダニ、カビ、花粉は、ペットのアレルゲンとしても一般的です。ダニ、カビ、花粉はペットの反応を引き起こしやすい空中に漂うアレルゲンだと言われています。

アレルギーを起こすと、ペットたちはかゆみに苦しむことになります。皮膚が赤くなって炎症を起こし、皮膚炎に罹患する可能性も否めません。

有効な予防策は、犬のいる環境を清潔にすることです。枕、(犬用)ベッド、カーペットは、ホコリやダニがたまりやすい場所です。定期的に洗濯しましょう!犬のグッズは人間のものと別にして洗うこと、刺激や香りの強い洗剤や柔軟剤などを使用しないよう注意してください。

原因2:犬用ベッドの布や詰め物

Sad dog lying

photo : Channey/ unsplash

犬のベッドに使用されている布地や特定の素材がアレルギー反応を引き起こす可能性があります。ただし、素材によるアレルギーよりも、洗濯を怠ることによってホコリやダニの死骸がたまってアレルギーの原因となる可能性の方が高いです。

「アレルギーを起こしにくい素材で作った」などと謳われる商品もあり、気になる人はそうした商品を取り入れてみるのも良いでしょう。しかしまずは、ベッドを定期的に清潔にすることの方が大切です。素材や種類に関わらず、ほこりを取り除き、頻繁に洗濯をしましょう。
清潔にしているにもかかわらず、ペットの問題が解決しない場合は、羊毛や羽毛がアレルギーを引き起しているかもしれません。アレルギーを引き起こす可能性がより低い素材のものを試してみると良いかもしれません。

原因3:同居ペット

Puppy and kitten

photo : Grigorita Ko/ shutterstock

新たに加わった4本脚の仲間に対してアレルギーを起こす可能性もゼロではありません。新入りへの反応はもとより、慣れたペット仲間に対しても反応することがあるとのこと。ホコリやダニなどに比べれば一般的なものではないので、「アレルゲンは新入りペットだ!」と決めつける必要はありませんが、少なくとも獣医師に相談する場合には必ず新たなペットを迎えたことを伝えるようにしましょう。

原因4:家庭用洗剤などの化学物質

Detergents

photo : The Honest Company/ unsplash

家庭用の洗剤や石鹸の中には、布地を刺激性のものに変え、アレルギーの反応を引き起こすものがあります。ペットが布地などに直接触れることで、炎症や湿疹などを起こすのです。

洗濯用洗剤に加え、シャンプー、石鹸、ヘアスプレーなどにも気をつける必要があります。

ペット用品だけでなく、家庭内でペットが触れる可能性があるものを洗う場合は、染料や香料を含まない、低刺激かつ無香料の洗剤を使用しましょう。肌が弱いことがわかっているコなら、どのような洗剤等が良いのかを獣医師に確認しておくことです。

接触性皮膚炎は、塩素処理したプールの水によっても起こることがあるのだそう。(これは極端な例ですが)敏感なコだと、プールサイドでくつろいでいることが原因になることもあるそうです。

原因5:家庭内の植物

Cat lying in the sun

photo : Marifer/ unsplash

観葉植物の中にも、ペットのアレルギー反応を引き起こす可能性があるものがあるのです。空気中に浮遊する花粉やカビの他、接触することで反応を起こさせるのです。症状は通常季節的でで、皮膚のかゆみ、発疹、目の分泌物、くしゃみなどとして現れ、過度にグルーミングをするようになります。

植物がどんな種類のものであっても、鉢植えの土はカビを含んでいる可能性があり、これがペットにアレルギーを引き起こす原因ともなりえます。水をあげすぎないこと、明るく換気のよい部屋に置くといった対策があります。

原因6:煙、タバコ

Cigarett

photo : Sara Kurfeß/ unsplash

ペット、特に猫は、煙に非常に敏感です。タバコだけでなく料理の煙にも敏感なペットもいます。

スモーカー家族をもつペットは、アトピー性皮膚炎を発症する可能性がより高いと言われています。このほか、煙や化学物質などの刺激物は、喘息の原因の一つに数えられます。

煙に対するアレルギー反応は、息切れ、涙目、くしゃみ、呼吸困難などがあります。呼吸困難の兆候を示していると思われる場合は、直ちに獣医師に相談してください。

ペットにアレルギーの兆候がみられたら

上に示したものは、完全に排除することが難しいものです。ある程度の対応ができたとしても、「煙を全く出さずに料理する」とか、「家から全ての化学物質を排除する」などは、ほぼほぼ不可能ですよね。

アレルギーの原因物質の特定は、非常に難しいものです。まず振り返ってみるべきは、「何か新しいものを持ち込まなかったか?」ということです。新しい洗剤、芳香剤、洗浄剤などを取り入れなかったか?家具を新しいものに変えたり、植物を取り入れたりしなかったか?などを振り返ってみましょう。それでもわからないときは、思いつく限りの刺激物質となりえるものを排除して問題が改善するかどうかを確認する方法が有効ですが、より良くより簡単に行うために、まずは獣医師に相談ことをお勧めします。

生活環境を清潔にしましょう。アレルギーの原因であると疑われているモノを取り除くことに加え、ベッドやクッションを洗濯することです。お部屋内の空気中のホコリや花粉を取り除くことが期待できる空気清浄機を取り入れるのも良いでしょう。吸引力が高い掃除機で頻繁にお掃除することもとても有効です。掃除機や空気清浄機、そしてエアコンなどは、季節が変わるタイミングでフィルターなどの清掃をしっかりと行うようにしましょう。


アレルギーは、ペットたちにも一般的にみられますが、人間用の治療があるように、ペットに対する治療や緩和の方法も存在します。愛する4本脚のかゆみや不快感の兆候は無視せずに、続くようであれば早めに獣医師に相談しましょう。

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