すべての犬にはお散歩が必要〜どのくらいの頻度と時間が必要か?

健康管理
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愛犬には、定期的な運動、外でのトイレ、あるいは他の人や犬との交流のために、お散歩が必要です。どんなに仕事や家の予定で忙しくても、外で過ごす時間をつくり、犬を肉体的にも精神的にも幸せにすることは、飼い主としての大切な務めです。

愛犬にお散歩がとても重要である理由

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image by Seth Macey / unsplash

外をお散歩することは、愛犬を幸せにするうえで、とても重要な要素です(あなたにとっても大切です!)。

  • 適正体重を維持する:定期的な運動は、余分なカロリーを燃焼させ、愛犬の体重を適正に保ちます
  • 筋肉や関節の健康を守る:適度な運動は、筋肉や関節を良好に保ちます
  • 消化器や泌尿器の健康を保つ:犬たちは一般的に、外の刺激を受けて排泄行動をします。適切な頻度のお散歩は、消化器や泌尿器の健康維持に役立ちます
  • 精神的な健康を保つ:外の世界は、他の犬の匂いを含む様々な匂いに溢れています。様々な匂いの刺激は、犬の精神的な健康状態を改善し、望ましくない行動を減らします
  • 愛犬と飼い主の絆を深める:お散歩の中で犬とコミュニケーションを取ることは、犬との関係を確立したり、絆を深めることに繋げられます
  • 社会化に役立つ:お散歩で他の人や犬をみて、様々な状況に適切に対応する方法を学ぶことは、愛犬がよき市民(犬)となることを助けます
  • すべての犬にはお散歩が必要

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    image by Leslie Joseph / unsplash

    もしあなたの愛犬が、「非常に小さすぎる犬」だったり、「病気に苦しむ犬」だったり、「老犬」だったりしても、獣医師からストップがかかっていない犬ならば、お散歩は必要です。

    「小さすぎる犬」にも、お散歩は必要です。もしかしたら家の中で遊ぶだけでも、運動量は十分なのかもしれません。しかし、嗅覚による刺激が少ない状態は、精神的にも脳の若さを保つうえでも良い状態ではありません。

    「老犬」にも、もちろんお散歩は必要です。家でゆったりするばかりでは、筋肉が衰え固まってしまい、どんどん歩けなくなっていきます。環境からの刺激も少なくなり、老いがさらに加速します。

    「病気に苦しむ犬」にも、お散歩は必要です。この場合、実際に足を動かすエクササイズが目的ではなく、環境刺激を受けることと社会化が目的です。カートや抱っこで、愛犬と外の空気を吸う幸せを分かち合いましょう。

    「外を怖がる犬」にも、お散歩は必要です。怖がる程度にもよりますが、ひどい場合は専門家(獣医師)に相談して対策を練りましょう。人の多さや騒音が苦手なワンコなら、早朝や夜間に外に連れ出すと良いかもしれません。

    お散歩が必要ではない犬は、1匹もいません。どんな犬にも外の刺激は必要です。では、どれだけの頻度でどのくらいの時間お散歩させるのが良いのでしょうか。

    犬の散歩〜頻度と時間をどう決めるべき?

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    image by rawpixel / unsplash

    一般にほとんどの犬は、1日あたり30分から2時間の運動が必要です。いちどに長時間歩くより、1日2〜3回にわけて散歩する方が良いと言われます

    犬のお散歩の頻度は、犬種、年齢、犬の活動レベルなど、いくつかの要因によって決まります。もちろん、1回の散歩にかけられる時間によっても異なります。それぞれの要素を勘案し、適切なお散歩計画を立てましょう。

    ・犬種

    犬種は、お散歩頻度と時間を決定する大きな要素です。ポインターやコリー、シェパードなどの品種は、1日に2回、散歩以上の運動を必要とするでしょう。バセット・ハウンドやブルドッグなどは、家でくつろぐことを好む犬種かもしれません。専門家に質問するか、自らの力で犬種について学び、適切な運動計画をたてるようにしましょう。

    ・年齢

    若い犬は元気に溢れており、中年(5〜8歳)やシニア(9歳以上)よりも運動量が必要です。

    中年からシニアと言われる年齢の犬でも、お散歩への意欲が衰えないコもいます。しかし、体力の衰えが長い散歩を許さない場合があるので注意です。シニア犬らは関節炎や筋萎縮症、または甲状腺機能低下症や糖尿病などの病気をわずらっていることが多く、これらの病気は彼らからスタミナを奪ってしまうのです。

    ・愛犬の活動レベル

    活動レベル(エネルギーや元気度合い)は、犬種や年齢にも影響されますが、そのコの性格や健康状態によっても異なります。過体重または肥満の犬であれば、頻繁に休憩を入れる必要があるかもしれません。健康を損なっているときは、いつもより早く疲れてしまうこともあります。

    愛犬の歩行のペースと、家に帰ってからの様子(疲れすぎていないか、変な歩き方をしていないか)をみながら、お散歩の頻度や長さを調節する必要があります。

    ・あなたのスケジュール

    もちろん、あなたのスケジュールによっても、お散歩の頻度や時間は変わってくるでしょう。ときには本当に忙しくて、お散歩に連れていけないということもあるでしょう。

    犬のようちえんやドッグ・ウォーカーなどの助けを借りて、いつものスケジュールを維持できると良いのですが、そうできないこともあるでしょう。この場合は、1日に10〜15分、あるいは週に2〜3回を目指しましょう。少しの時間だけでも一緒に外に出ることは、犬とあなたの健康を維持することに繋がります。

    お散歩が足りていないと感じるときは、犬用パズルをプレゼントするか、家での運動を追加しましょう。家での運動では、少なくとも10-15分間連続して活動させるように頑張ってみてください。

    ◼︎以下の資料を参考に執筆しました。
    [1] Veterinarian is right: Dog should walk more | Miami Herald
    [2] Are you walking your dog enough?

    Featured image creditDmitriy Nushtaev/ unsplash

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