犬たちと他の動物が仲良くする姿はよく見かけますが、往々にしてワンコさんの方がリーダーシップを取っているようなイメージがあります。牧羊犬など、働くワンコたちの印象が強いのかもしれません。
私の、そんな適当なイメージを崩壊させる、素敵な異種友を発見しました!ワンコをグイグイ引っ張っていく娘さんの名はモード(Maude)、2歳になるヤマアラシです。
カリフォルニアの動物愛護団体BEAR Leagueに住むモード嬢。彼女にはとっても仲良しの同居ブルドッグがいます。モード嬢は、ビッツィ(Bitsy)とモーゼイ(Mosey)というブルドッグを引き連れ、お散歩に行くこともしばしば。そのお散歩でリーダーシップを取るのは、モード嬢ということが多いそうです。
Every morning Maude walks the dog, comes in for breakfast, and then it's nap time. A Porcupine with a routine.
Posted by BEAR League on 2016年1月24日
背中と体の側面にトゲトゲ(針毛)を持つことで知られるヤマアラシ。BEAR Leagueの代表であり、動物愛護の活動をしているブライアントさんは19年前からヤマアラシのお世話をしてきたそう。ひき逃げされたコを引き取り、マーヴィンと名付けたのが初めで、彼が癌で亡くなるまで面倒を見たのだとか。
そして次に来たのが、やはり傷を負って運ばれてきたミアというヤマアラシ。妊娠していた彼女は、過ごしていたクレートの中で無事に出産。モードと名付けられ、ブライアントさんに育てられます。
生まれたのも育ったのも家の中。生まれた時から彼女を見守り、共に成長してきたのは同居犬たち。もしかしたら「アタシは犬だもん!」と思っているのかもしれません。ブライアントさんは、まるで犬をつれて歩くようにモードと外出し、一緒に様々な場所を訪れています。
Posted by Maude on 2016年2月26日
モードと犬たちとはとっても仲良しで、問題を起こしたことはないのだとか。隣同士に座ったり、時には身体を寄せ合うこともあるそうです。トゲトゲって痛くないのかなぁと思いましたが、全てがトゲトゲなのではなく、柔らかい体毛の中に固い毛が混ざっているのだとか。危険に遭遇すると、威嚇のためにトゲを逆立てるのだといいます[2]。
とはいえ、ヤマアラシは非常に危険で、群れを作らず単独行動をする動物[3]。でもあるそうです。家でワンコと同居させるのは、全くもってオススメできません。って、誰もそんなこと考えないか!
◼︎以下の資料を参考に執筆しました。
[1] Porcupine Chills All Day With Dogs, Is Positive She’s One Of Them
[2] ヤマアラシ | ナショナルジオグラフィック日本版サイト
[3] ヤマアラシ – Wikipedia
Featured image from Maude / Facebook