パルムドッグ、プードルに栄冠〜保護犬と英雄犬に注目集まる2017年のカンヌ映画祭

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第70回カンヌ国際映画祭で26日、私たちが最も注目する犬の最高賞のパルム・ドッグ賞が発表されました。

本年この栄誉に輝いたのは、”The Meyerowitz Stories”(ノア・バームバック監督)に出演したスタンダード・プードルのブルーノ(Bruno)。機能不全家族を描くこの映画で、ブルーノは飼育放棄された犬を熱演し、批評家たちから高く評価されました。ちなみにこの作品、日本国内でも利用者を大きく伸ばしているNetflixが制作するもので、ストリーミング配信の会社から選出されたのはこれが初めて(”Okja”と当作品が初選出)。Netflixでは今年末に配信が予定されていますが、劇場公開の予定はないそうです。

残念ながらブルーノは授賞式は欠席。カンヌ在住のプードルの友人、コスモ(Cosmo)が代わって受賞の首輪を受け取りました。

”Grand Jury Prize”には”Ava”に出演したジャーマン・シェパードのルポに、ヒトとイヌの豊かな絆を象徴する”The Dogmanitarian Award”は、本年85歳になるレスリー・キャメロン氏に贈られました。『巴里のアメリカ人』などの代表作で知られるキャメロン氏は、17歳になる保護犬のシーズー、Tchi Tchiとともに授賞式に登場。「すごく嬉しい。イヌと人との絆を再認識できるThe Palm DogManitarian Awardを、70周年の記念の年に受賞できるのは素晴らしいこと」とコメントしています。

警護に当たる犬たちにも注目が集まりました。会場の警備を行うLilou(2歳)、Glock(4歳)、Even(7歳)の3匹と、2016年パリ襲撃で犠牲となったベルジアン・シェパードのディーゼル(享年7歳)には、特別審査員賞が贈られました。パルム・ドッグの創設者であるトビー・ローズは、「この賞は、世界中でテロとの戦いに巻き込まれた犬に贈られるもの。犬たちは我々を守るため、働いている」と犬への感謝の意を表しました。

受賞犬のほとんどが保護犬であるカンヌの賞。「どんな犬も機会があれば素晴らしい仕事をする」ことを証明してくれた犬たちに、改めて賛辞を贈ろうと思います。受賞作、配信されたら観るよ!

カンヌ国際映画祭、パルムドッグ賞の歴代受賞犬を振り返ってみるよ! | the WOOF イヌメディア

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