お留守番に飽きた犬、ヒッチハイクで1500kmを旅する

びっくり
この記事をシェアする

the WOOF専属ライター犬、ライチがお届けする世界の犬ニュース。今日は、家族旅行に連れていってもらえなかった犬が、ひとりで自力で旅行しちゃったというニュースです。

停まっていた車に乗り込んだ犬は、家から1500km離れた場所でバケーションを楽しんでいます。


家族旅行に参加できなかったラスティ(Rusty)は、お留守番なんて真っ平ごめんでした。

だから高速道路の休憩所にあったトラックの荷台に乗り込み、たったひとりで旅に出たのです。

こうして3歳のオーストラリアン・テリアは、家から1500km離れた町、Snowtownへ向かうことになったのです。

ことの起こりは、家族が年末年始の休みを使って旅行に出かけてしまったこと。残念ながらこの旅行へのラスティの参加は叶わず、彼は祖父母の家(飼い主であるScudamoreさんの両親の元)で留守番することになりました。

ラスティと祖父母の関係は良好でしたが、その関係をもってしてもラスティの溢れる”逃走欲求”を抑えることはできませんでした。

彼はトラックの荷台に乗り込み、60kmほど離れた地点で運転手さんに発見されました。運転手のMcDowellさんは「ああたいへん」と思いましたが、彼を道に残すことはできないと判断し、自宅へ連れ帰ることにしたのです。

ふたりはそこから4日間ドライブし、無事にMcDowellさんの自宅のあるSnowtownに到着。そこはラスティの家から、ゆうに1500kmは離れた遠いとおい場所でした。


幸運なことにラスティの首輪には、祖父母の連絡先が刻印されたタグがついていました。すぐに電話で連絡を取り、ラスティの冒険が明らかになりました。

「車に飛び乗ってひとりで旅をする」というのは驚きの行動ですが、飼い主のScudamoreさんにとっては「それほど驚くものでもない」のだそう。彼の”冒険好き”は今に始まったことではなく、過去にもチンチラ(Chinchilla、家から230km離れた町)にひとりで出かけたことがあったとのこと。「ラスティはとてもフレンドリーだから、誰かが車を停めると飛び乗っちゃうんですよ」

現在ラスティはSnowtownで、運転手さんの家族と一緒に楽しく暮らしているそうです。「ラスティを保護してくれた家族は、本当に良くしてくれるんです。彼が楽しんでいる様子の写真も送ってくれますよ」

McDowellさんらの親切には理由がありました。一家は愛犬を亡くしたばかりで、小さなラスティが心の穴を埋めてくれたというのです。

とはいえラスティはScudamore家の犬。両家ともに彼を家に帰そうとしていますが、ラスティの輸送にかかる高額な旅費が早々の帰宅を阻んでいるそうなのです。


いたずら犬のラスティの冒険は、親切な人のおかげで楽しいものとなりましたが、家族にとっては頭の痛い問題を生み出してしまったようです。なんとか無事に家に戻れることを祈るばかりです。

Featured image credit Laura Scudamore / Facebook

the WOOF イヌメディア > すべての記事 > イヌニュース > びっくり > お留守番に飽きた犬、ヒッチハイクで1500kmを旅する

暮らしに役立つイヌ情報が満載の「theWOOFニュースレター」を今すぐ無料購読しよう!

もっと見る
ページトップへ