ホームレス母犬が地下鉄で出産〜ロシア地下鉄と乗客が9匹誕生を全面サポート

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ロシアの地下鉄車両で、ホームレスの母犬が9匹の子犬を出産しました。ラッシュアワー時の車両に乗り込んだ母犬の出産を助けたのは、乗客と職員たちでした。

ホームレス犬が生き抜くのはとっても大変。食物や寝床、そして水の確保だけでも大変ですが、出産となれば命がけとも言える困難な所業でしょう。大都会モスクワの妊婦犬も、出産のための安心・安全な場所探しには頭を悩ませたようです。

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彼女が選んだのはモスクワ・メトロ(地下鉄)。モスクワの地下鉄といえば、ホームレス犬が利用することでも有名で、寒い時期には地下鉄で暖を取ろうとする犬たちでごった返します。Wikipediaによれば、厳冬の時期には、平均500匹の犬がも構内を利用するそうです。そんなホームレス犬達の’ホーム’を、彼女は出産の場所として選択しました。

いざ出産。その時を迎えた母犬は、助けを求めるように車両に乗り込みました。苦しそうな母犬に気づいた乗客は、職員に連絡。駆けつけた職員が見たのは、母犬と産まれたばかりの1匹の赤ちゃん犬でした。

ご存知の通り、犬は多胎動物。このとき母犬は、さらなる兄弟姉妹犬の誕生の準備をしていました。職員は、母犬に静かにお産をさせるために乗客に降車を願い出、乗客もこれに応じます。ロシア地下鉄はさらに、車両を車庫に移動させる配慮を見せ、母犬に静かな環境を提供しました。母犬は無事に8匹の赤ちゃん犬を出産。合計9匹のお母さんとなりました。

その後、母犬と赤ちゃん犬は、揃ってシェルターへと搬送。職員は「母犬と子犬は一緒にいるべき」とコメントしています。メディアを通じた里親探しも始まりました。

モスクワはホームレス犬が多い都市。それによって発生する問題も少なくないようですが、一方でモスクワっ子の寛容なところもよく報じられます。一家族を救うことで問題は解決しないかもしれませんが、困っている動物を助けようとする人々の優しさには、やはり心が動かされます。

Screen capture from Russia: Far-fetched? Puppies up for adoption after dog gives birth on Moscow Metro / YouTube

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