暑さが苦手なワンコたちにとって、厳しい季節がやってまいりました。
いやあ、今年も暑い!コートを「脱ぐ」ことができないワンコたちのことを思うと、かわいそうになっちゃいますね。
少しでも快適に過ごしてもらうために夏対策は万全に。今回は夏の外遊びを楽しみたいアクティブなワンコのために、日焼けのこと、そして日焼け止めについてまとめてみました。
ワンコだって日焼けしちゃうの
要注意なのは、以下のタイプのワンコさんです。
- 短毛、またはヘアレス(被毛のない)ワンコさん
- 白い被毛、または色の薄い被毛のワンコさん
- 脚の短いワンコさん(地面からの照り返しがあるよ)
日焼けした後は、お肌がヒリヒリして痛みを感じることがありますよね。ワンコも同じように炎症を起こしてヒリヒリ、ビリビリと感じるようです。
元気に走り回って、ゴロリして、地面に背中をこすりつけて「たのしー⭐︎」ってなってるコは要注意。鼠蹊部(写真参照)などの被毛のないエリアは日焼けをしやすいところです。そして大切なお鼻や耳も日焼けをしやすいといいます。
紫外線が強い時間帯(午前10時から午後3時の間)は、なるべく外出をひかえましょう。どうしても外出しなければならないときは、外出30分前に耳や鼻に日焼け止めクリームを塗る、UVカット効果のあるお洋服を着せるなどして、日焼け対策をしましょう。
日焼けするどうなるの?
まず、日焼けした皮膚が赤くなります。お耳のはしっこが乾燥しているな、と思ったら日焼けのサインかもしれません。皮膚のひび割れがみられることもあり、ひどいときには脱毛することもあるそうです。
皮膚の状態が悪くなるだけでなく、シミができたり、皮膚疾患を悪化させることもあるとのこと。慢性的に 紫外線を浴びると、皮膚ガンを引き起こすリスクが高まるともいいます。
どんな日焼け止めがいいの?
犬用の日焼け止めクリーム(SPF15以上)が良い[1]ようなのですが、日本ではあまり一般的ではないようで、見つけるのが難しいかもしれません。
サンスクリーン成分の入ったUVスプレーを使用する、というのも一つの手。
A.P.D.Cというブランドの「A.P.D.C.ニーム&シトロネラスプレー」なら、Web上で成分を確認してから購入できるので安心です。虫が嫌がる植物成分が配合されているので、外遊びが好きなアクティブワンコにぴったりですね!
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人間の赤ちゃん用を使用するという選択肢もあるようです[2]。でも、本当にワンコに使用してもいいのか不安なら、獣医さんに相談してね。
必ずラベルを見て成分を確認しよう
使用前には必ずラベルを見て、以下の2つの成分が入っていないかどうかを確認してから使用してくださいね。
- 酸化亜鉛(さんかあえん、Zinc oxide)
- サリチル酸(Salicylates)
この2つの成分は、舐めて大量に飲み込んでしまうと体に害を及ぼします。胃に炎症を起こしてしまうこともあるいいますので、ワンコが舐めてしまいそうな部位に塗るのは避けたほうが良さそうです。
肌の弱いコや、皮膚疾患のあるコ(エリテマトーデスや天疱瘡など)については、必ず獣医さんに相談してから使用してくださいね。
ワンコさんは太陽が大好き。ときどき「お日さまのにおいがする〜」と、クンクンしていることもありますよね。そんな姿をみると日の光のもと、存分に遊ばせてあげたい!と思ってしまいます。
それでもやっぱり日焼けのしすぎはNGです。ダメージを最小限にするよう、日焼け対策は万全にしてお出かけくださいね。もちろん、パパやママの日焼け止めも忘れずに。
企画・翻訳協力:Chiwa
[1] Prevention Magazine 編(2009)『獣医が教える犬と猫のためのホームレメディー』フレグランスジャーナル社
[2] 7 Sun Safety Suggestions for Dogs – Dogster