暑い!でも、夏の遊びだってエンジョイしたい!
そんなワンコさんのために、今日は「犬の日焼け」について、その症状と主に病院などで行われる治療についてまとめてみました。
犬の日焼けってどんなもの?
元気に遊んでお家に戻ったら、ワンコをしっかり観察することと、身体をナデナデしてあげることを忘れずに。怪我だけでなく、日焼けしたかどうかも確認できます。もし皮膚の色が白っぽく、手触りが革のように硬いと感じたら、そのワンコさんは日焼け状態にあると考えられます。
犬情報サイトPetPlaceによれば、犬の日焼けは大きく3つに分類できるそうです。
- 表皮の日焼け(Superficial partial thickness burns)は、損傷は皮膚の一番上の層(表皮)だけにとどまるもので、人間で言うとⅠ度熱傷です。毛に覆われている部分かどうかに関係なく、皮膚が赤みをおびて見えます。水ぶくれはありません。
- 真皮の日焼け(Deep partial thickness burns)は、皮膚の真皮上層からもう少し深い部分にかけて起こります。Ⅱ度熱傷と似ていますが、人間とは違い、犬の場合このレベルの日焼けで水ぶくれはできません。しかし、皮膚は赤くなり、奥の層まで見えることもあります。
- 皮膚全層の日焼け(Full thickness burns)は、人間でいうところのⅢ度熱傷です。これは犬にとって明らかに不快で、痛みも伴います。影響は皮膚層の奥深く、もしくは皮下組織にまで達してしまうこともある、深刻な状態です。
日焼けしちゃった、どうしよう!
日焼けしちゃったかな!というときは、ダメージの大きさや、どの程度の症状が出ているかによって病院に連れていくか判断しましょう。
・病院に連れていったほうがいいの?
基本的には、獣医さんに連れていって、患部の確認とともに基本のケアを教えていただくのが良いでしょう。日焼けしやすいワンコさんなら、日焼けレベルの判断基準や家でできるケアを学ぶことで、心配の種も減らすことができますし、余計なコストを抑えることができます。
もし、損傷部分が目に見えてわかる(皮膚が赤くなりダメージを受けていることがわかる)、極端に元気がない、痛そうにしているのであれば、皮膚全層の日焼けをしたおそれがあります。必ず獣医さんに診ていただきましょう。
・プロによる日焼けの治療
獣医さんなどでは、具体的にどんな治療が行われるのでしょうか。やはりPet Placeに治療例が掲載されていたので、こちらを参考にまとめておきます。
以下は、あくまでも一例であり、使用される薬の種類や治療のやり方については、診断内容や獣医さんの方針によって異なります。多くの獣医さんは、治療前に具体的に説明してくださいます。また、自分でやっちゃおう!なんて思わないようにしてくださいね。
1. 表皮の日焼け(Superficial partial thickness burns)
一般的に、処置後は家に連れ帰ることができます。家でのケアが指導されます。
- 患部の毛を剃り落として、患部を観察しやすくします
- 患部をヨード(iodine)やクロルヘキシジン(chlorhexidine)で消毒します
- 塗り薬(スルファジアジン銀、silver sulfadiazine)で保護します
2. 真皮の日焼け(Deep partial thickness burns)
入院が必要です。もし犬の皮膚の15%が日焼けに侵されていたら皮膚移植を提案されるかもしれません。わ〜、大変。
- 水分と電解質を補うために点滴を受けることになります
- 患部の毛が剃られ、ヨードやクロルヘキシジンできれいに消毒されます
- 塗り薬(スルファジアジン銀、silver sulfadiazine)で保護します
- 傷は包帯で保護され、清潔に保つために毎日取り替えられます
2. 皮膚全層の日焼け(Full thickness burns)
もはや、ケースバイケース。確かにいえることは、長く集中的な治療が必要だということです。このレベルの日焼けは、ありがたいことにそう簡単には起こりません。被毛さん、ありがとう!
日焼けしやすい犬種、日焼けしやすい場所
日焼けしやすいのは、白い犬、ヘアレスドッグ、それに毛の色が薄い犬達です。
日焼けしやすい箇所はこんなところ♡
ワンコたちも、人間と同じように日焼けをしますし、人間と同じように不快を感じるんですよ。そして、日光の浴びすぎが原因で皮膚がんになることもあるのです。日焼けをしないように、十分に注意をしてあげましょうね!
翻訳:真理
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