「3匹が彼女を守ってくれた」行方不明のドッグウォーカー、無事救助される

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3匹の犬と共に行方不明となっていたドッグウォーカーが、消息を絶ってから3日目の午後に無事救助されました。

初冬のカナダで2晩を生き延びることができたのは、3匹の犬の存在があったからのようです。


ドッグ・ウォーカーのアネット・ポアトリスさんが消息を絶ったのは、11月20日の月曜日。彼女は彼女自身の3匹の犬と、イーグルマウンテンの自然が残る区域で散歩を楽しんでいました。

アネットさんと共に散策を楽しんだのは、ボーダー・コリーのクロエ、ボクサーのロキシー、そしてミックス犬のブッダです。この中の1匹がコースを外れたことが、今回の事件の契機となってしまいました。犬を追いかけ茂みを捜索する中で、アネットさんは携帯電話を落とし、怪我を負ってしまったのです。

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image by Coquitlam Search and Rescue

動けなくなったアネットさんに、2匹の犬は寄り添いました。その後、コースを外れた1匹もグループに戻り、3匹と一人は助け合いながら救助を待ちました。

水も食料もなく、夜の冷え込みは厳しい状況。しかも月曜日の夜から火曜日まで、非常に激しい嵐がこの地域を襲っていました。捜索は月曜日の夜から開始されていましたが、豪雨と暴風により思うように進みません。捜索の手段も捜索時間も、かなり制限されたものになりました。

わずかな希望は、3匹の犬に繋がれていました。救助を行ったCoquitlam Ssearch and Rescueは「3匹の犬が彼女を暖め、私たちの発見の可能性を高めてくれることを願っていた」とコメントしています。

実際、3匹はアネットさんを助けていました。3匹と1匹は自分ができる最善の方法で、仲間を守ることに専念して命を繋いだのです。救助後に夫のマルセルさんは、メディアのインタビューにこう答えています。

「1匹は彼女を暖め、1匹は警備をし、1匹は食糧を探し求めた」

さらに1匹は、穴を掘って眠る場所を作ったのだそうです。アネットさんはこの穴に潜り込み、雨風を凌ぎ眠ることができました。

アネットさんも犬を助けるために最善を尽くしました。短い被毛のボクサーのロキシーにレインジャケットを貸してあげました。

消息を絶ってから3日目の午後、アネットさんらは救助隊により救出されました。救援隊の呼びかけに応える犬の鳴き声が、発見の糸口になったということです。

アネットさんはすでに回復の目処がついており、週末にも病院を退院する予定なのだそう。犬たちは、お腹をすかせていたことを除いては、良い状態だったということです。マルセルさんは、「静かで平和で、犬と散歩して、家族と過ごす」これまでの生活に早く戻りたいと語っています。

救助に当たったCoquitlam Ssearch and Rescueは、「ハイカーやドッグ・ウォーカー、そして自然の中で過ごそうとする人は、コースや旅行のプランを残すようにしましょう。犬の散歩に出て3日帰ってこれないと想像するのは難しいかもしれませんが、誰にでも起こりうることです」とコメントしています。また、懐中電灯、多めの衣類、毛布、居場所を知らせるためのホイッスルなどを携行する必要性も訴えています。

日本ででも、自然を散策しようとするのなら、犬が一緒でもそうでなくても、もしもの事態に備えておく方が良いのでしょうね。とにかく一人と3匹が無事でよかったです。

Featured image credit Coquitlam Search and Rescue

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