”犬のオモチャ”というと、贅沢品のような印象をもたれるかもしれませんが、実は犬の健やかな成長を助けてくれる重要なものでもあります。
今日は、犬のオモチャについてのお話。どんなタイプがあるのか、なぜ重要で必要なのか、そしてどのように選ぶべきかをまとめています。
犬オモチャの代表的な5タイプ
柔らかいもの硬いもの、音が出るものでないもの。犬のオモチャには、たくさんの種類があります。AKCは様々な犬のオモチャを以下の5つの種類に分類しています。
- トレーニング・トイ：噛んでも良いものがなんであるかを学ぶ。歯のむず痒さからくる欲求にも対応
- トリート・ディスペンサー（オヤツを入れる場所があるオモチャ）：退屈を紛らわせ、刺激を与える
- インタラクティブ・トイ：飼い主と愛犬との絆を結ぶ（例：「取ってこい」や引っ張りっこをするオモチャ）
- ひとり遊び用トイ：留守番時にひとり遊びできるように、耐久性が高く頑丈（始めは様子を見て、十分な耐久性を備えているか確認すること）
- コンフォート・トイ：ぬいぐるみのように、犬が通わせたり一緒に寝たりすることができるオモチャ
オモチャはなぜ必要かつ重要か
私たちが遊びや趣味の品々から満足感や刺激を得るように、犬たちもオモチャから様々な刺激を受けています。幸福で健全な暮らしのために、オモチャは必要かつ重要なものなのです。
・十分に体を動かすため
家の中で公園で、楽しく体を動かすために、オモチャはとっても重要です。オモチャを使えば単調になりがちなエクササイズに工夫を凝らすことができますし、時にはあなたの代わりに動いてくれる（フリスビーなら飛んでくれる）ので体も楽です。
・知的な刺激を与えてくれるから
知的で社会的なワンコたちには、知的な刺激を受けることはとっても重要です。とりわけ狩猟犬や牧羊犬などの仕事することを目的に作出された犬種では、「仕事をする」こと自体に喜びや充実感を覚えるもの。与える仕事が十分にないときや天候が優れない時などは、オモチャを使うことで彼らの欲求を満たしてあげることは重要です。
・絆をつなぐ助けになる
犬は社会的な動物で、他のメンバーとの結びつきを非常に大切にします。彼らに「自分は必要とされ、愛されている」と実感してもらうために、一緒に遊ぶ”プレイタイム”を持つことは重要です。この時、オモチャを使えば遊びが単調に陥りません。オモチャは単なるお楽しみではなく、絆を強めるための重要なグッズなのです。
・歯を強く健康にする
主には口（歯）を使って咥えたり引っ張ったりをするワンコたち。オモチャの中には歯を綺麗にするような素材を使い設計されたものもあり、歯科衛生にも役立ちます。これらの中には唾液が出るような刺激を与え、プラークを減少させるよう設計されているものもあります。
何を基準にどのように選べば良いの？
オモチャを選ぶ第一の基準はやはり安全性。素材はもちろん、耐久性は十分か、大きさはどうかなど、健康と安全を守る目線で選ぶ出来でしょう。
安全であることが確認できたら、年齢、大きさや素材感、目的を基準として選択しましょう。
年齢によって好む（あるいは必要とされる）オモチャは異なります。歯の生え変わり時期の子犬は甘噛み欲求が高いので、噛み応えがあって硬すぎないオモチャが良いでしょう。一方ヤンチャ盛りの成犬は、頑丈なロープやボールなど走ったり追いかけたりがエンドレスにできるオモチャがオススメです。
大きさも重要です。小型犬に大きなオモチャを与えても、振り回すことができずに低い満足度しか与えられないかもしれません。一方で大型犬に小さなオモチャでは誤食と窒息の恐れがあり危険です。
素材感は、犬たちに満足感を与える重要なポイントです。柔らかくフワフワした噛み応えのオモチャは、犬たちの狩猟本能を刺激する好まれるものであるという研究結果もあります。触感や素材感の好みは様々ですから、愛犬の様子を観察して選んであげると良いでしょう。
目的基準に選ぶのも良い方法です。一緒にたくさん運動をしたいならフリスビー、知的刺激を与えたいなら知育おもちゃ、歯の健康が気になるのなら歯科衛生目的のロープなど、選択肢は数多くあります。専門店などで店員さんと話をしながら決めるのも、なかなか楽しいものですよ。
この機会に家のオモチャを並べてみましょう。同じような種類に偏ってはいませんか？お気に入りはどれで、あまり好きでないものはどれでしょう？
そして、汚れが気になるようなら、この機会にクリーニングをするか…新しいものをプレゼントしましょう！
Featured image credit Verbitskaya Juliya / Shutterstock
犬は新しいオモチャを好む〜古いオモチャで楽しく遊ぶ3つの方法 | the WOOF
馴染みのオモチャと新しいそれとを並べたとき、犬は新しいものを好むことが研究からわかっています。さらに、この後に行われた研究では、一旦オモチャに精通してしまった後は、そのオモチャへの興味を失うこともわかっています。
