【犬語翻訳家】犬が白目をむくとき〜”クジラ目”は「ちょっと嫌だな」のキモチを表す

生態・行動
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ワンコの気持ちを理解したい!という飼い主さんや犬好きさんと共に学ぶ、シリーズ”犬語翻訳家”。

今日は”Whale Eye”から見える犬のキモチを学びます。犬関係の記事を読んでいたら飛び込んできたこの言葉は、一体全体、どういう意味なのでしょうか。

Whale Eye(クジラ目)ってなーに?

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なんだか、いや image by Carlos Varela / Flickr
Whale Eye、直訳すると”クジラ目”。

Dogtime.comはこの聞きなれない言葉を、

隅や縁あたりに白い部分(強膜=一般的に白目と言われるところ)が見えている犬の目

を指すのものと説明しています。

また、dogs.about.comでは、「トレイナーが、目に白い部分が見えている時の犬のボディランゲージの特徴を述べる時に使用する言葉。対象物または対象者に視線を置いたまま、頭部をわずかに避ける時に起こる。白い部分が半月型になっていることがわかる」と説明しています。ふむふむ。

「なんだか、嫌」って時に白目をむく

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なんだか、少し、いや。 image by Jeff Drongowski / Flickr
この”クジラ目”は、犬たちに心配ごとがある時や、ストレスを感じている時にお目見えします。そういえば抱っこした時や(無理やり)チューをしようとした時、「いやいや、やめてくださいよ」とばかりに前脚を突っ張り、顔を背けている時にそんな目をしていたことがあったっけ。

何か不安があったり、ストレス下に置かれていたり、自らを守りたいキモチの時に、この”クジラ目”が登場するのです。

もし、近づこうとした時に愛犬が白目がちになっていたら、少し距離を置き、犬の方から近寄ってくるのを待ちましょう。例えば他のワンコと遊んでいる時や、家族以外のニンゲンとご挨拶している時などに白目が多く見えていたら、一旦離れさせて落ち着くのを待ったほうが良いでしょう。「嫌だな」のキモチが防御や攻撃のキモチを引き出し、トラブルを誘発するかもしれません。

白目がちな犬種にもいる

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別に何も嫌じゃないよ! image by Jack Berry / Flickr
白目が「なんだか、いや」のキモチを表していることなど、全く知らなかった私。白目を見るたびに「うちのコ、白目出しちゃって表情豊かだわ〜」と喜んでいました。ごめんな、イヌ。少し反省。とはいえ、そもそもの目の構造から白目の多い犬種というのもいるわけですから、一概に「ストレスかけちゃった。大変!」と焦る必要はありません。

今日は、”Whale Eye(クジラ目)”という言葉をご紹介しました。これで犬語翻訳家への歩みを着実に進められましたね。さらに学びを続けて、「ご主人、私の言葉が、わかるんですか?すごいです♡」と、犬たちに尊敬してもらえる出来る犬語翻訳家を目指しましょう!

Featured image is by Susan Schmitz / Shutterstock

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