犬がため息をつくのはなぜ?〜不満?あきらめ?それとも何だ?犬のキモチを読み取ろう!

生態・行動
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暖かいところで丸くなって「ふぅぅぅ」。

外は雨。お散歩には行けないと伝えた後の「はぁぁぁ」。

犬たちは思いの外、頻繁に”ため息”をつくものです。彼らは一体何を思い、”ため息”を通じて、私たちに何を伝えようとしているのでしょうか。

気持ちいい〜♡

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image by Austin Kirk / Flickr

日中、ドッグランで思いっきり走り回った後、フカフカベッドで「ふぅぅぅ」とため息をついていたら、それは”大満足、気持ちいい、うれしいな”のサインです。前脚に頭を乗せて目が半開きになった状態でため息をついていたら、犬たちは最高にリラックスしている状態。満足して眠くなっているのでしょう。

ナデナデされている時のため息も、気持ちいいなぁという気持ちの表れです。私たちが浴槽に身を沈めた時やベッドに体を横たえる時に出る「はぁぁぁ!」と似たようなものですね。ワンコは「気持ちいいなぁ。もっとナデナデして〜」と甘えています♡

がっかりだよ…

大雨の日のお散歩に行けないとき、何らかの理由で遊びの誘いをお断りした後などに聞こえてくる「フゥゥ」。これは予想通り、がっかりの気持ちを表しています。

アメリカン・ケネル・クラブのWebによれば、気持ち良いときのため息との大きな違いは、目がしっかりと見開かれていることだそう。「もう降参だよ」「諦めるよ」といった気持ちの表れです。甘やかしすぎる必要はありませんが、頻繁にがっかりさせるのは、犬の健康に悪影響を及ぼすかも。気持ちを高揚させるような遊びなどを工夫してあげてくださいね。

痛いよう、具合悪いよう

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image by Dale Simonson / Flickr

うめき声や、パンティング(連続する短い呼吸)を伴ったため息なら、痛みや具合の悪さの表れかもしれません。特にシニア犬の”ため息”は痛みによるものである恐れがありますので、注意して観察しましょう。うめき声、鳴き声、顔の表情、息の上がり具合などに注意して、「おかしいな」と思ったらすぐに専門家に相談しましょう。


私たちはついつい、犬の行動を人間の行動に置き換えたり、今の自分の気持ちを反映させて考えがちです。例えば「また遊びの誘いを断ってしまった。最近あのコ、ため息が多い」といった考え方です。でも、こうした思い込みからの判断はちょっと危険。実際は具合が悪いのかもしれません。

愛犬の様子をしっかりと観察し、思い込みを外した上で犬のキモチを分かってあげることが大切です。その上でやっぱりコミュニケーションが足りていないと判断したならば、犬との時間を大切にするよう工夫をしてみましょう。

Featured image by panpilai paipa / Shutterstock

もっと知りたい!犬の気持ち〜カーミング・シグナルから犬のホンネを読み取ろう♪ | the WOOF

by Ayumi Fuji 普段何気なく見ている犬の仕草には、犬たちのいろいろな気持ちが隠れています。 犬は、ボディーランゲージ(身体言語)を使って他の犬に気持ちを伝えています。同様に、飼い主である人間にも、肉体の動作を利用して、自分たちの気持ちを伝えていると言われています。

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