オヤツを持っていると目をキラキラさせしっかり聞いてくれるのに、「戻りなさい！」といった重要なコマンドは無視される…。
なぜこの犬は私のことを無視するのか？（やっぱり）私をバカにしているのか？
…と悲しくなるのはちょっと待って。愛犬があなたを無視するのにはそれなりの理由があるのです。
1. （悲しいことだが）あなたの魅力が不足している
飼い主さんより魅力あるものが他にある場合、あなたの話は後回しにされてしまいます。匂い嗅ぎや他の人、そして他の犬が気になって仕方ない…そんなときに無視されてしまうのが、あなたが（残念ながら）相対的魅力に欠けていることが原因です。
あるいは、あなたの呼びかけが”罰”と結びついているのなら、これを避けるために無視することがあるかもしれません。例えば、悪いことをしたときに犬を呼び寄せ、近くまで来たら叱る。そうした流れを覚えてしまった犬は、「呼ばれると叱られる」と記憶し無視をします。
2. 恐怖・不安・極度な興奮で正常行動ができない
恐怖のような強い感情を経験した犬は、正常な行動ができなくなることがあります。慣れない環境にあるとか、他の犬が怖いなどのリラックスできない状態にある場合、愛犬はあなたに注意を払うことができなくなるのかもしれません。
どんな状況でもコマンドに従ってくれるのが理想的ではありますが、愛犬が不安症だったり緊張しがちなワンコさんの場合は、あまり無理強いすることのないように注意しましょう。
緊張や不安のストレスシグナルは『もっと知りたい！犬の気持ち〜カーミング・シグナルから犬のホンネを読み取ろう♪』をご参照ください。
3. 疲労が適切な判断や応答を阻害している
「もう疲れた…」犬も精神的に疲労をすると、適切な判断や応答ができなくなる可能性があるそうです。2012年に発表された研究[1]では、10分間”お座り”というコマンドに従った犬は、自由に動き回っていた犬に比べ、愚かな意思決定を下す傾向があることが示されました。
ひっきりなしにコマンドをぶつけると、犬も精神的に疲労してしまいます。よく「トレーニングは時間を決めて行い、必ず休憩を挟むこと」と言われるのには合理的な理由があるのです。正しい応答をして欲しいのなら、犬に精神的負担をかけすぎないようにきっちりと休ませることが必要です。
4. あなたが”犬語”を話していない
「早くこっちに来て座りなさい。座って！お座り。ちゃんとこっちを見なさい！お・す・わ・り！」
愛犬の前に屈みこんで、目を覗き込んで必死に話しかけても、聞いてくれないことはありませんか？
人間の言葉だけで伝えようとすると、犬が全く理解できていない可能性があります。犬がわかる言葉（ボディランゲージ、単語、イントネーション）を使うことで、犬の理解度は高まることが期待できます。この時、犬に対して挑戦的な姿勢（目をじっと見つめる）を取らないように注意をしましょう。
言葉じゃなくて体で話して！〜犬はジェスチャーによるコマンドにより良く従う（研究） | the WOOF イヌメディア
犬が嫌う8つのこと〜ワンコに対してやってしまいがちなNG行動を集めてみたよ【犬好き必見！】 | the WOOF イヌメディア
5. 本当に聞こえていない＝聴力の低下
以前はお返事をしてくれたのに、最近は振り向いてもくれない…。そんなお悩みをお持ちの飼い主さんは、聴力低下を疑ってみた方が良いかもしれません。
突然の大きな音にも反応しないとか、揺さぶらないと起きてくれないなどの変化が見られたら、聴力の低下が疑われます。聴力の低下は病気や感染、加齢によっても起こります。また、犬の中には先天的に聴力に優れない犬（遺伝性難聴）もいます。PetMDによれば生まれながらに聴力障害をもつ傾向のある犬種は30以上あるそうです。以下の犬種が挙げられていました。
- ボストン・テリア
- コッカー・スパニエル
- ダルメシアン
- ジャーマン・シェパード
- ジャック・ラッセル・テリア
- マルチーズ
- プードル（トイ、ミニチュア）
- ウエスト・ハイランド・ホワイトテリア
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【無視する犬】私はやっていない、と盗み食いに黙秘を決め込む2匹（動画） | the WOOF イヌメディア
歯磨きガムを盗み食いした容疑者犬2匹の尋問の様子が、動画で公開されました。 容疑者犬はジャック・ラッセル・テリアのエイプリル（April）とロットワイラーのBBの2匹。カメラは、問い詰められる際の2匹の目の動き（「何も言うなよ」と目で会話しているとみられる）も克明に記録していました。 …
