20時間ぶりに飼い主との再会を果たした犬は、その日のうちに帰らぬ犬となりました。
アメリカでユナイテッド航空機を利用した犬が、航空会社の「不適切な扱い」により死亡しました。長時間ケージに拘束され、投薬もされていたと飼い主は怒りをあらわにしています。
「航空会社は”全くの無責任”」
オレゴン州に住むコンシダインさんは、愛犬ヤコブ(Jacob、7歳)の移動手段としてユナイテッド航空のペットセーフ・プログラム(Pet Safe Program)を選択しました。
出発したデトロイトから目的地のポートランドまでは、約3100km。1時間の乗り継ぎを入れて、5時間近くかかる長旅です。コンシダインさんは、36kgほどのヤコブが飛行機に耐えうるかを事前に調査して、ユナイテッド航空の担当者から、問題ないとの回答を受けていたと言います。
しかしシカゴからの乗り継ぎ便は、ヤコブが乗機できるケージを備えておらず、ヤコブはシカゴ滞在を余儀されなくなったのです。20時間をケージで過ごしたヤコブには、フードの差し入れなども許可がされませんでした。コンシダインさんはFacebookで、「ユナイテッド航空の”ペットセーフ”プログラムは非情。彼らは動物たちを荷物のように扱っている。ヤコブに食べ物や飲み物、休み時間が与えられたかどうかなど、全く気にかけない」と怒りのコメントを発表しています。
またユナイテッドには、許可を得ない投薬の疑惑も持ち上がっています。ポートランドに到着したヤコブは反応が鈍くフラフラしており、ユナイテッド担当者からも投薬の可能性を告げられたと、コンシダインさんは主張しています。明らかに様子がおかしかったヤコブはすぐに動物病院に搬送されましたが、緊急措置開始からわずか8分後に死亡しました。
ユナイテッド側は投薬の可能性を否定。元々の健康問題が死に関連しているのではないかと主張しています。一方コンシダインさんは、ヤコブは健康だったと強い姿勢で臨んでいます。
どのくらいの頻度で問題が起きているのか
ユナイテッド航空のスポークスマンであるホバート氏(Charles Hobart)は、ペットセーフ・プログラムの利用は数多あるが「事故率は極めて低い」としています。
2016年に発表されたレポートによれば、ユナイテッド航空利用動物の事故数は10,000匹につき2.11件。原因は心停止から出血死まで様々だそう。数字を見る限りでは事故率は確かに低いです。とはいえ自分のペットがそこに当てはまった場合、堪え難い悲しみに襲われることは想像に難くありません。
飛行機旅行の前にすべきこと
愛犬同伴の飛行機の旅は魅力的ですが、安全を確保するために事前の準備はしっかりしておかなければなりません。以下の点をクリアにし、書面などを準備・整理しておくことは、動物の身体を守るだけではなく、トラブル対策という意味でもとても大切です。
- 航空会社の規定の確認:犬種及びケージのサイズなど、規則に沿っていることを確認しましょう
- かかりつけ医による健康診断書の準備:飛行機に乗る前に、必ず獣医師の診断を受けましょう
- 愛犬用の『気をつけてほしいことリスト』の準備:獣医師と相談し、留意事項のリストを作成しましょう。航空会社に渡しておくと良いでしょう
- その他の必要な書類の準備:航空会社が指定する書類に加え、ワクチン接種の証明書などは手元にまとめておきましょう
- IDの確認:マイクロチップやIDタグを装着しましょう
- ストレス対策:愛犬がストレスを受けやすい性質なら、獣医師に相談の上、ストレス軽減商品などを試してみ流のも良いでしょう。新しい薬を処方された場合は、家で事前に試して副作用などがないかを確認しましょう
- 事前の食事は避ける:飛行機利用の際には直前の食事は避けるようにしましょう。満腹での搭乗は、嘔吐による窒息などのリスクを赤くします
子犬や老犬、持病持ちのワンコ、そしてストレスに弱いワンコさんなら、お留守番や他の交通手段の利用を検討しても良いでしょう。もしもの出来事が愛犬に起こる可能性はゼロではない、ということは肝に命じておきましょう。
h/t to Woman Claims Airline’s Neglect is Responsible for Dog’s Death | petMD
Featured image credit Lovro Rumiha / Flickr
犬と一緒にドライブ旅行〜その準備と心構え | the WOOF イヌメディア
家族や親しい仲間との旅が心に残るように、愛犬との旅も楽しい思い出を私たちにもたらします。とりわけ、他の人の目を気にせずに済むドライブ旅行は、気楽で楽しいものですよね。 今日は、愛犬とドライブ旅行をするための準備と心構えについてまとめています。是非、参考にしてください。 犬連れドライブ旅行を楽しむためには、たとえそれが日帰りであったとしてもしっかりとした準備が必要です。