【話のネタ】あなたの知らない犬の話〜毛がない犬、水かきがある犬、吠えない犬など面白犬種10

犬種
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犬って、いろんな特徴を持つコがいますよね。大きいコ、小さいコ、ドレッドヘアのコや毛のない犬まで、本当にいろんなコがいます。

今日はその中でも、「この話を知っておくと相手から”へぇぇ〜”が引き出せる」という選りすぐりの話をお届けします。身体の特徴から、珍しい体験まで、様々なストーリーを持つ犬の話をどうぞ!

ニューファンドランド(Newfoundland, Canada)

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いまいくよ〜 image by shellac / Flickr
「え〜!水かきがある犬っているの?」と驚かれるのがこの犬種。もともとは重い荷車を引く犬だったのですが、泳ぎが得意で訓練すれば海上でも活躍できることがわかってからは海洋ワーキングドッグ注目されるようになります。働きが認められると、さらに専門性が求められるようになり、選択的ブリーディングによって水かきのついた脚が発達し、油気を増したダブルコートの被毛はどんどん水を弾くようになります。働き者で穏やか、家庭犬としても優秀なこの犬種の唯一の欠点は、”助けられたくない人まで助けること”とも言われています。

ダルメシアン(Dalmatian, Croatia)

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ぶちぶちぶちぶち image by Frank DiBona / Flickr
とにかく絵になる犬で、どこに行っても注目が避けられないのはこの犬種の宿命でしょうか。ディズニー映画『101匹わんちゃん』のイメージそのままの愛らしく美しい姿で、私たちの目を楽しませてくれます。よく話題に上ることですが、ダルメシアンの特徴である”ぶち”は、生まれた時には現れていません。真っ白な姿で生まれおち、生後約3週間になると黒っぽい”ぶち”が現れるのです。

ノーウェイジアン・パフィン・ドッグ(Norwegian Puffin Dog, Norway)

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崖とか、登っちゃうんだから。すごいでしょ? image by Dries Smulders / Flickr
奇妙な特徴を4つも持つ犬。まずは、足の指が1本多いこと。これは崖の小道を登りツノメドリのヒナを捕まえる仕事を遂行するため、グリップを効かせるために発達したものなのだとか。そして耳が折り重なるようになっていること、前肢を横に90度の角度で動かすことができること、そして首が二重関節になっていて狭い場所でも体をくねらせて入っていくことができるのだそうです[2]

ペキニーズ(Pekingese, China)

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From the collection of J. Joseph Edgette
中国宮廷のために繁殖された古い歴史を持つ伴侶犬で、逸話には事欠かない犬種です。タイタニック号から救出された3頭のうちの1頭はペキニーズなんですよ。ハーパー夫妻(出版社ハーパーコリンズを起こした家柄に繋がる)の飼い犬であったSun Yat-Sen(♂)が、奇跡の生き残り犬のお名前。救出ボートに乗り込んだ時、なぜ犬を連れてきたのか尋ねられたハーパー氏は「余裕がありそうだったし、異を唱える人が誰もいなかった」と答えたそうです。

プードル(Poodle, Germany)

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おしゃれなだけじゃなく、働き者でもありますよ image by Amanda Wray / Flickr
原産国はドイツ。フランスというイメージが強いのですが、プードルという犬種名は、Pudel (「水の中でザブザブ進む」という意味のドイツ語であるpuddeln)から来たと言われています。ただし、現在のプードルはフランスの水中作業犬バルビーの血統を引くという説もあってなかなか複雑なようです。ところで、いわゆるプードルカットと呼ばれるあのスタイルは、回収した獲物を口にくわえて泳ぐ時に邪魔にならない実用的目的から来ているそうです。

ラブラドール・レトリバー(Labrador Retriever, Canada)

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もうとにかく大人気のラブラドール image by iadk / Flickr
世界で最も愛されている犬といえば、ラブの愛称で親しまれているラブラドール・レトリバー。ちょっと古い数字ではありますが、2013年1月時点の37か国の登録犬データ[1]でば、登録数1位は191,988匹のラブラドールで、2位はジャーマン・シェパード・ドッグ(129,186匹)、3位がプードル(118,653匹)と続きいていました。いまでもおそらくトップはラブラドールなのでしょうね。

ポメラニアン(Pomeranian, Central Europe)

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From the collection of J. Joseph Edgette
”パフボール”というあだ名を持つ快活なポメラニアンも、タイタニック号から救出されたワンコさん。ヘイズ嬢のお供をしていたレディ(Lady)と、名前は残されていませんがもう1匹の合計2匹のポメが命をつなぎました。船が氷山に激突したという報告を受けたヘイズ嬢は、他の人に先んじて毛布に包んだレディと一緒に甲板で待機し、最初のボードに乗り込むことができたので助かったということです。危機管理って大切ですね。

バセンジ(Basenji, Africa)

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お外を、眺めるのが、好き image by Craig Cochrane / Flickr
吠えない犬として有名です。吠える代わりに”ヨーデル”を歌うかのように甲高い音や笑いごえのような音、カラスの鳴き声のような音を出すそうです。さらに繁殖期は1年に一度(オオカミのように)、窓辺に座り外を眺め(ネコのように)、素晴らしい走りを見せる(馬のように)変わった犬。日本では”希少犬”と呼べるほど、目にする機会が少ないワンコさんです。

セント・バーナード(St. Bernard, Switzerland)

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体が大きいから、つけてても気にならないよ image by Matthew Boyle / Shutterstock
助けてくれそうな犬のアンケートをとったら、トップに躍り出ること間違いなしの犬。常に首にブランデーが入った樽をぶら下げているイメージがありますが、実際にそうした仕事スタイルだというわけではなく、一人の画家の空想の産物から広がった”イメージ”なのだそう。19世紀に活躍した英国の画家サー・エドウィン・ヘンリー・ランドシーア(Sir Edwin Henry Landseer)の”Alpine Mastiffs Reanimating a Distressed Traveler”に描かれた2匹が頼りになりそうで、以降のセント・バーナードは樽とセットに描かれることが多くなったそうです。

ショロイェツクウィントリ(Xoloitzcuintli, Mexico)

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時々、びっくりされちゃうの image by Petful
”毛のない犬”としてご紹介したことのある犬種。毛がない皮膚は体温が高く、痛みを感じる部位にあてがうという治療に使われていたこともあるそうです。また、歯にも特徴があって歯生状態が著しく悪いこと犬が多く、臼歯部分がないという話もあります。性格は大人しく従順で、アレルギーを持つ人にはなかなかにして相性の良い伴侶となってくれそうです。


犬種についての面白い逸話を知っていらっしゃる方は、ぜひhello@woofoo.jpまでお知らせください♡

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◼︎以下の資料を参考に執筆しました。
[1] Registration figures worldwide – from top thirty to endangered breeds – Sources of Population Data – DogWellNet.com
[2] デズモンドモリス, & 大木卓(監修). (2007). デズモンド・モリスの犬種辞典. 誠文堂新光社. Retrieved from

Featured image from Zaretska Olga / Shutterstock

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