君の献身を忘れない〜銃弾を受けた犬の医療費を警察官が負担

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米ボストンで若い女性と飼い犬が被害者となる銃撃事件が発生。犬の命を救うためには、高額な医療費を支払わなければなりません。飼い主の費用負担を軽くするため、担当警察官三人が分けあって負担することになりました。三人のうちの一人はかつて、家族が犬に命を救われた経験を持っていました。

10か月齢の子犬が、犯人に立ち向かった

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順調に回復に向かうフェロニー image from Lilly the Hero Pit Bull / Facebook

ボストンで今年8月、18歳の女性が被害者となる銃撃事件が発生しました。女性は3発の銃弾を受けて重症。そして彼女を庇おうとして銃弾を受けた犬もまた、病院での集中治療が必要な状態でした。

飼い主によれば、10か月齢のマスティフ・ミックスのフェロニー(Fellony)は銃撃犯に飛びかかり、銃撃を受けたということです。警察官が確認したところ、フェロニーは前脚に被弾しており、緊急手術を要する重症を負っていたということです。

手術となれば医療費は高額に上ります。十分な蓄えが無いと頭を抱える飼い主に、三人の警察官が手を差しのべます。医療費負担を申し出たのです。

警察官の一人、 Lanteigneさんは「困っている人やその家族を助けるのは、人として普通のこと」とCBS Newsにコメント。「犬は家族だから」

助けてくれた犬を、今度は自分が助けよう

愛犬家のLanteigneさん。犬への思いを深める経験を持っていました。彼の母親が、犬に命を助けられたのです。

Lanteigneさんは3年前、リリーという名のピットブルを里子として迎えます。アルコール依存症に苦しむ母親クリスティーンさんの助けになればと考えたからです。リリーの存在がクリスティーンさんの支えとなり、飲酒量は激減。一人と一匹は強い絆で結ばれていました。

そして数ヶ月前、事件は起こります。クリスティーンさんが意識を失い、線路上で倒れてしまったのです。倒れている女性と引きずり助けようとする犬の姿を電車運転士が確認。急ブレーキをかけますが、「もうダメだ」と思うタイミングでした。車両を停めて確認に向かった運転士が見たのは、無傷の女性と前脚を切断する大怪我を負ったリリーの姿でした。

Lanteigneさんは、リリーの献身を一生忘れないと誓ったそうです。リリーのために”Lilly the Hero Pit BullというFacebookページを立ち上げ、フェロニーをはじめとした’ヒーロー犬’に注目が集まるよう、力を尽くしています。

フェロニーはその後、病院を無事退院。痛々しくも可愛らしい包帯を巻き、元気に走り回っているそうです。この事件の後に求めた募金で手術費のみならず、退院後の通院治療の費用もまかなえたそう。「助けてくれた犬」への応援の輪は、大きな広がりを見せました。

Featured image by Lilly the Hero Pit Bull / Facebook

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タイに住むコーラ(Cola)は、両前脚を失った犬。 コーラの犯した罪は、近隣住民の靴を噛んだというもの。事件発生当時のコーラはわずか9か月齢で、飼い主は損害賠償を行ったにもかかわらず、近隣住民はコーラの両前脚を切断したのです。

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