日本では、犬の放し飼いは禁止または推奨されておりません。よって、放たれているワンコは、なんらかのトラブル（迷子、失踪など）中である可能性が大です。
迷い犬を見かけたら：公的機関等に連絡
公的機関（市役所、、保健所、動物保護センター等）では、放たれている犬の収容や引取業務等を行っています。放たれている犬を見かけたらまずは公的機関に連絡し、以下のことを伝えましょう。
- 犬の種類、大きさ、特徴
- 首輪の有無、首輪の色
- 見かけた場所
「どこに連絡するべきか」は、最寄りの役所に電話で問い合わせるのが最も確実です。
迷い犬を保護するなら：ご自身で保護するときの注意点
・近づくときは要注意
迷い犬は、怯えていたり興奮していることがあります。犬のほうから近づいてこなければ、無理に捕獲しようとせず、公的機関などへ連絡をしましょう。逃走して人気のない場所や、逆に交通量の多い道などに飛び出してしまうと大変危険です。運転中の場合は、急ブレーキを踏まないように。あなた自身や同乗者を危険にさらし、犬を怯えさせてしまいます。
・犬を脅かさないでゆっくりと
犬が怯えて噛むことがあるので、つかんだり、追いつめることはやめましょう。正面からまっすぐに犬を見つめるのはやめて、そっと優しく話しかけ、犬が近づいてくるのを待ちます。
知らない犬があなたを十分に信頼して近づいて来るまでには、時間がかかることをお忘れなく。
迷い犬を保護をしたら：あなたがすべき4つのこと
1. 記録する：IDを探し、基本情報をメモし、写真を撮る
首輪に識別タグがあるか確認しましょう。また、性別、首輪の色、特徴（毛の色、犬種等）をメモしておきましょう。写真を撮っておけば、メールなどの連絡の際に便利です。犬に不慣れであれば、最寄りの動物病院に助けを求めましょう。きっと力になってくれます。
2. 届け出る：公的機関への届け出
公的機関や保護団体などに、犬を保護していることを連絡しましょう。メールアドレスがわかるのなら、写真を添付すると良いでしょう。鑑札のついた迷子犬を届け出なしに飼うと窃盗罪に問われますし、鑑札を付けていないことを理由に警察署に届け出ず自分で勝手に飼った場合は占有離脱物横領罪（刑法§254：１年以下の懲役又は10万円以下の罰金/科料）となります。どんな場合でも、必ず届け出をしましょう。
3. 告知する：SNS等での告知
また、迷い犬情報サイトなどにSNSなどに保護した犬の情報を掲載しましょう。その際に掲載する情報は、基本情報と目立つ特徴の記載におさえておきましょう。迷子犬詐欺被害の防止が主な目的です。
4. 確認する：獣医師に健康状態を確認
迷い犬と家族やペットが一緒に過ごすならば、獣医に診せることはとても良い考えです。病歴の分からない犬を受け入れる必要はありません。標準の検査で、ノミや皮膚病、ダニ、寄生虫やウイルスを調べることができます。その際、飼い主が見つかるまで（もしかしたら、飼い主が見つかったとしても）費用はあなたが負担することになるのでご留意ください。
飼い主さんが見つかったら／見つからなかったら
・飼い主さんが見つかったら
飼い主さん（と名乗る方）からの連絡があったときには、本当の飼い主さんであるか（詐欺などではないか）を確認しましょう。基本情報を確認するとともに、保護している犬と先方が語る犬の特徴を比べてみることや、メールで写真を送ってもらうこと、非公開情報を知っているかなどの確認をしてみましょう。
実際に対面するときには、信頼できる第三者の立会いしていただくことを検討しましょう。トラブルにあったときなどに強い味方になってくれます。
・飼い主さんが見つからなかったら
一定の期間が過ぎても、誰も迷い犬について問い合わせをしてこなかったら、この先のことを考えなくてはなりません。あなた自身が引き取るか、彼（彼女）をシェルターに預けるか、新しい里親を探すかの選択肢があります。
どのタイミングでその決定を下すのかは、ご自身で決めましょう。どのような選択をしても、あなたの家族や犬のための正しい判断であることに間違いありません。
※ 情報は随時アップデートします。
