留守の際にワンコを預ける、というのは選択肢のひとつですよね。

でも預けているときに、最愛のワンコがいなくなってしまったら？事故や虐待があったら？

そうした「あって欲しくない」事案なのかもしれません。NYはマンハッタンで、飼い主が犬のケアテイカーを訴えるという事件が発生しました。

飼い主が犬のケアテイカーを訴えた

行方不明になっているのは、4才になる茶と白のコートを持つピットブル・ミックスのシュガー（Sugar）さん。今年2月23日以降、その姿を目にした人はありません。飼い主のボーグルさん（Morgan Bogle）さんはロンドンへ出張中、その間のシュガーの面倒はケアテイカーであるドエルさん（Tommy Doerr）に託されていました。

ドエルさんがシュガーの面倒をみるのは初めてのことではなく、これまで3年にわたって散歩代行などのお世話を引き受けていたそうです。これまでに問題の発生はなく、信頼関係もできていたようです。しかし2月23日に、ドエルさんがボーグル宅のドアを大声をあげながら蹴り上げている姿が目撃されたのです。

近所の人からメールで知らせを受けたボーグルさんは、友人をドエル宅に向かわせます。そこで友人が発見したのがゴミ箱の後ろに隠れ、様子のおかしいドエルさんです。シュガーを預かっているはずのドエル宅にあったのは、シュガーの首輪とセーターのみ、犬の姿はどこにもありませんでした。

「原因不明の精神病発作」のため、何が起きたのか思い出せないというのがドエルさんの主張です。飼い主のボーグルさんは、それでは納得いきません。ドエルさんの発作の話は信じられない、彼は薬物を手に入れるために犬を売ったのだとして、マンハッタン地方裁判所に訴えたのです。

飼い主の主張は「薬物と引き換えに犬が売られた」

裁判文書には、「シュガーがPCP（フェンサイクリディン、向精神薬の一種で厳格などを引き起こす）と交換された、または薬物を買うためのお金を欲しさに売られた」とボーグルさんが「聞かされた」という記述があります。また、ボーグルさんは（シュガーが）闘犬関係に使われために売られたか、規制薬物との交換されたと信じているという記述もあるとのことです。警察官に見つかり拘束された時、ドエルさんがPCPとみられる薬物を所持していたことが、その根拠にあるようです。

ボーグルさんは、相棒の失踪を伝えるためSNSを駆使して呼びかけを行っています。#FindSugarNYCのハッシュタグには、いまも多くの投稿が集まります。何千枚というポスターが貼り出され、大通りには看板広告も出されました。提示されている報奨金は1万ドル。当初の5000ドルから上積みされました。

裁判文書には「シュガーが生きて見つかるという望みを、急速に失いつつあります」というボーグルさんの辛い思いも記録されています。彼女はシュガーの返却、もしくは1万ドルの損害賠償を求めています。

ニューヨーク市警によると、逮捕はいまだ行われていないとのことです。

ケアテイカーは「薬物の使用はない」

「ドエルさんに薬物の使用はなかった」と彼の弁護士は断言します。「検査はすべて陰性でした。薬物を使用していたという申し立ては虚偽だったと証明できます」

法定代理人はドエルさんの監視下でシュガーがいなくなったことを否定はしませんが、一方でドエルさんの健康上の問題やシュガーの失踪状況に関しては明らかにすることを拒みました。「思い出せないことだってあります」と彼は言います。

誤った薬物使用疑惑を理由に、ドエルさんはボーグルさんを名誉毀損を訴えました。さらにボーグルの雇ったペット探偵が悪態をつき威圧的な方法でドエルに接し、自殺するように言われたのだとも主張しています。

h/t to Distraught owner: Dog walker ‘sold my dog for drugs’ | New York Post 

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