ちょっと待て!人間用薬は危険です!! 獣医師の診断なしに薬を与えるのは超危険

健康管理
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ちょっとお腹を壊しただけだから…とか、以前に獣医師さんが処方してくれたから…とか。理由は様々にあるのかもしれませんが、人間薬を犬に与えるのはとっても危険な行為です。

人間の薬は犬には毒になることがある

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いたい〜。どうにかして〜。image by ramsey beyer / Flickr

petMD では、人間用薬について不適切に服用させることは非常に危険。命を奪う恐れもあると警告しています。

実際、人間薬の成分が犬にも”効く”ことはありますが、それほどシンプルなものではないようです。そもそも犬の症状も正確にはわからない、用量・用法がわからない、成分の効能もわかっていない状態で与えるのはやはりNG。

まず過量服用による影響が心配です。そして目に見える悪影響がないとしても、肝臓や腎臓に見えないダメージを与えている恐れがあります。一般的に考えたたけでも危ないのですから、例えば年齢や症状といった個別の犬の状態を考えると、一般飼い主さんの判断で服用させることはリスクが高すぎます。

以前与えた経験があったとしても、必ず獣医師さんの診断を仰ぎましょう。事前に支払うコストは、事後に支払うコストに比べると格安であることを肝に銘じましょうね!

8.2%の飼い主が「人間用薬を与えたことがある」(英調査)

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ダイエットは食事療法と運動で image by Jenna / Flickr

イギリスの保険ベンチャーMORE TH>N社が行った調査によれば、約140万の飼い主はペット(犬、猫)の具合が悪いときに、人間用薬をに与えたことがあると答えたそうです。ちなみにイギリスでは犬が約9百万匹、猫が約7.9百万匹、飼養されているという調査があります。

与えた薬の種類は、抗ヒスタミン剤、アセトアミノフェン、消毒薬、イブプロフェン、アスピリンなど。肉球の怪我から虫刺されまで、様々な症状を緩和させる目的で与えたと回答したそうです。

人間用薬を与えた飼い主の1/3は、獣医師にかかる費用を抑えるために薬を使用したと答えています。また、旅行先で怪我などに対応するため、痛みを一時的にでも緩和したいから、人間用薬はペットにとっても安全だと考えていたからという答えもありました。

なんと、プロテインやダイエットピルを犬の健康管理のために飲ませたことがあると答えた飼い主もいました。ダイエットに効果があると思ったから、早く体重を落とせると考えたからというのが主な動機ですが、中には「もっとスタイルが良くなったら、ペットの印象が良くなるから」と言ったものもあったようです。

医療薬だけでなく、サプリメントについても危険はいっぱい。犬たちは人間とは異なる代謝機能を持っており、異なる栄養補給が必要です。


この調査はイギリスの飼い主さんを対象に行われたものですが、飼い主心情を慮ると日本でも事情は大きくは変わらないのでは?と思います。「医療コストを抑えたい」も理解できるし、「苦しんでいる我が子を楽にしてあげたい」もよくわかります。でも、健康を損なっては元も子もなし。健康寿命を延ばすためにも、犬たちが口に入れるものには十分に配慮をしていきましょう!

◼︎以下の資料を参考に執筆しました。
[1] MORE TH>N UK Newsroom – Pills, proteins and pets

Featured image by 135pixels / Shutterstock

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