戦場でロボットが戦う・・・。そんな未来はもうすぐそこに来ているようです。
アメリカ海軍は今年初旬に話題をさらったロボット犬”Spot”について、実際の戦場を想定した活動評価が行われました。
今年のはじめごろに、米国で開発されたロボット犬が話題をさらったことを、ご記憶でしょうか。このコたちね。
Google社とボストン・ダイナミクス社(Boston Dynamics)の4脚歩行ロボ”Spot”がそのワンコ(?)。今年2月にYouTubeで怖かわいい姿を披露し、足場の悪いところでもスイスイ進んでいくその脚力と、蹴りを入れられても倒れない安定性が注目されました。
米海軍は、かねてよりロボットの戦場での活動に期待を寄せ、さまざまなロボットの評価を行っていたそうです。Spotの評価もこの一環。ロボット犬に期待されているのは、岩山を登ったり、道なき道を切り開いたりすることに加え、危険な場所での探索や捜索などがあります。今回は、米海軍より先にビル内に入り、その場所の危険物や想定されるリスクを特定するテストなどが行われた模様です。つまり、指示を送る人と物理的に離れた状況でのお仕事について評価が行われたんですね。
Spotはワイヤレスで操作できるロボット犬。オペレーターは、コンピューターに接続されたコントローラーを使って操作できます。約150メートル(500フィート)離れた場所からでも操作可能で、人間は安全な場所から指示を与えることができるのだそうな。未来だね。
米海軍でのSpotの評価は上々だったようで、これらの評価を行ったクアンティコ米海兵隊基地にある研究所長、ピネイロ大佐(Captain James Pineiro)は「米海軍は、これまでも新しい技術を受け入れてきた。今後も誰もみたことのないアイディアやモノを見出していきたい」とコメントしています。
参考: Boston Dynamics’ robotic dog is going through basic training with the Marine Corps | Fox News
Featured image from Boston Dynamics “Introducing Spot” / YouTube