つらいことがあったとき。何をやってもうまくいかないとき。気持ちを奮い立たせるのは、とっても大変なものですよね。
ミックス犬のスクービィ(Scooby)も、一度は犬生に”がっかり”してしまったであろうワンコさん。大好きな飼い主さんが亡くなってシェルターに保護されることになり、長い時間をシェルターで過ごしています。そして年齢も上がり容姿も衰えてきて、今や立派な”見向きもされない犬”になってしまいました。
どんな犬にだって、二度目のチャンスは与えられるべきなのに。もういいことはないのかな。新しい家族は、もう迎えに来てくれないのかな?そんな風に考えることだって、一度や二度ではなかったかもしれません。
それでも、良いことは起こります。誰かが手を差し伸べてくれることだって、あるのです。
スクービィに手を差し伸べたのはHollywood Rescue Groomingという、グルーミングの力で保護犬たちの支援を行う団体さん。スクービィに素敵なスタイリングを施して、そっぽを向いていた幸運の女神を振り向かせるお手伝いをしたのです。
この動画には、ボサボサでみすぼらしかったスクービィがグルーマーさんの手によって、素敵なシニア犬に変身する姿が収められています。いわゆるビフォーアフター(変身の様子)も見ものなのですが、注目なのはグルーマーさんの仕事の素晴らしさなのではないかと思います。いち飼い主としての私は、グルーミング中のワンコがどんなことをされちゃっているのか、詳しくは知らなかった(覗き見したことはあるのだけれど)のですが、この動画を見て、あぁ、こんなことされちゃって、あんなこともしてもらって…という様子を初めて知ることができました。
いやぁしかし。グルーマーさんのお仕事って大変そうですね。犬たちを傷つけないように神経を尖がらせながら、手を動かし続けるお仕事。立ちっぱなしだし、重いもの(犬やイヌやそのほか)を持ち上げなければならないし。さらにそのコの生活に合った形で、さらにそのコの良さを引き出すようなスタイルに仕上げなければならないなんて。ちょっとビックリの大仕事です。
さて、そんな驚きの手仕事を施されたスクービィは、イケわんに大変身。スタイリッシュでカラフルなタイを身につけた姿は、難しいお仕事だって任せられる頼れる上司そのものです。顔立ちも、心なしかキリリとしている感じがします。
そんな彼に与えられた二度目のチャンス。それは刑務所で受刑者の更生の手伝いをするお仕事でした。落ち着いたシニア犬の良さを存分に発揮出来る仕事だから、穏やかなスクービィにぴったりだったのでしょう。”家族”とは少し違いますが、多くの人と触れ合う環境は、きっとスクービィにとって幸せなものになろうと想像できます。
予想もできない不幸や災害に襲われたとしても、すべて終わってしまう訳ではない。その犬の良さをわかって手を差し伸べてくれる人が必ずいて、もう一度立ち上がることができる。そんなことを、スクービィとサポートチームは教えてくれるます。いま大変なところにいる人も犬も(猫もウサギも)、みんなみんな、その時を信じて待っていてほしいなと、願ってやみません。
Featured and in-article images are from Senior Cocker Spaniel Mix Left at Shelter When Owner Died Gets Transformation / YouTube
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