こんなにカッコいい犬がいるんだ…。
ミシガンにあるチェリー・キャピタル空港(Cherry Capital Airport)で働くのは、ボーダーコリーのパイパー(Piper、7歳)。野生動物による危険を制御しようとする当空港による試み(Wildlife Hazard Management Plan)の一環として採用されたK-9です。
ライチは知りませんでしたが、飛行機が野生動物と衝突するという事象(鳥衝突問題というんだって)はたくさんあるのだそう。鳥衝突日本委員会 によれば、衝突するのは鳥類だけでなく犬や鹿、キツネなど様々で、大きな事故につながったことも少なくはないのだと言います。
パイパーの任務は、こうした事故を防ぐために野生動物を追い払うこと。記事を書いている本日時点で追い払った鳥は2450羽、597マイルをパトロールし、勤務時間はなんと2447時間にものぼるそうです。ハード”わん”ーカーだね!
この職に就くため、服従訓練とリードなしでの指示に従うための訓練が行われたそう。え〜、普通のワンコの訓練と同じじゃん!と思ったアナタ、正解です。ハイパーは、野生動物を見つけ追い立てるスキルがもともと高かったワンコさんなのです。ハイパーは、というよりボーダーコリーという犬種自体が、優秀な牧畜犬で追い立て誘導するスキルが高い、といった方が正解かもしれません。トレーナー、そしてハンドラーでもあるのがオーナーのエドワーズさん(Brian Edwards)。
Heyyyy ladies, P1p3r here. Shanksh for all da lUv and valentine rekwests. Wuz tuff saYin no to all da tousands of…
Posted by Cherry Capital Airport K-9 Team on 2016年2月14日
鳥衝突問題を抑制しようとする空港が取る措置として一般的なのは、花火のような発火装置を使って動物を追い払う方法。パイパーの働きは、こうした方策と比較しても見劣りしないどころか、良い結果をもたらしているのだと言います。例えばパイパーが追い払ったシロフクロウは、彼のことを覚えていて空港に近づかないようにしているようだという話もあるそうです。
ただ、空港での勤務は非常に過酷なもの。爆音や砂塵が発生するし、滑走路は熱くなる。肉球やけどは?音が怖くないのかな?って疑問に思いますよね。でも大丈夫。ゴーグル(Rex Specs K9)やブーツ(RUFFWEAR)、そしてプロテクションベスト(K9 storm)が彼の身体を守ってくれています。さらに、パイパーのために特別に準備されたイヤーマフ(Mutt Muffs)も、彼の耳をしっかり保護しています。
しかし、時には怪我に見舞われることも。昨年末にシロフクロウを追い払う任務の際には、骨折してしまったのだそう。幸い彼の回復は早いそうで、もうそろそろ任務に戻ることができそうだということです。
みんなの安全を守るために頑張っているパイパー。装備のかっこよさもさることながら、この男気にノックアウトされちゃうよね。これからも健康と安全に気をつけて、活躍をしてほしいなって思います。
パイパーの活躍をもっと見たいならこちら↓
– Piper the Airport K-9 – Wildlife Control Team at Cherry Capital Airport
– Cherry Capital Airport K-9 Team
– K-9 Piper(@airportk9) • Instagram
– airportk9 – YouTube
まだ装備が十分でなかった頃に撮影された動画。パイパーの職務がよくわかる内容です。
Featured image from Cherry Capital Airport K-9 Team / Facebook. Thank you for giving us permission to use photos, Mr. Brian Edwards.