皆さんこんにちは~。WOOFOO天国出張所勤務、読書犬のぐりです。突然ですが、僕、焼き芋が大好きで、地上にいるときはよくお芋をおやつにもらっていたの。甘くてほくほくしていて。秋は楽しかったな~
先日長野の家(Nさんのおばあちゃんが住んでいた家が残してあるんだ)に作業に行ったNさんが、「長野は紅葉がとってもきれいだった。浅間山もくっきり見えて、寒いのもいいね。空気が澄んで」って言っていたよ。僕は紅葉狩りより焼き芋派だけど、秋は日本の四季の中でも特別に美しい季節なのかもしれません。
美しいモデルさん一家の犬たち
さてさて、今日はモデルであり、デザイナーもしている雅姫さんが書いた本をご紹介しますね。『グレとモリの日記』(雅姫著 扶桑社 2012年)は、雅姫さんの家族であるラブラドールのグレ(グレゴリー)とモリ(モリラ)との暮らしをつづった本です。もともとはHPに公開していた「グレとモリの日記に もぐらとピカソが仲間入り」をバージョンアップしたものだそうです。
主に写真で構成されています。グレとモリとの出会いから、雅姫家(森家)の家族となり、どんな暮らしをしているか。のびをしたり、食いしん坊根性を丸出しにしたり。お散歩したりお花見したり。かわいい写真が盛りだくさんです。
娘さんの詩に注目
もう一つの注目が、雅姫さんの娘さん、ゆららちゃんが小学校2年のときに書いた詩「グレとモリ」です。
このしを作ったりゆうは、犬を大すきだっていうきもちとおこるときはつらいというきもちをこのしを読んでくれた人にわかってもらいたいからです。あと、私の犬は長いあいだいきているので大せつです。(p47)
こういう理由で作った、ゆららちゃんの詩はとてもあたたかく、グレとモリをどんなに大事に思っているかがビンビンと伝わってくる作品です。ぜひ皆さんにも本で読んでほしいな。実はこの詩、大橋あゆみさんが編集していた雑誌『アルネ』で見かけたことがあってね。それで興味をもっていたのですが、思いがけずこの本の中で再読できて、おまけにたくさんのグレとモリの写真を見ることができて、幸せな気分になりました。
さて、モリは、ある病気になってしまいます。「カルテ 名前 森モリラ(13歳)♂ お母さんの手記」(p124)は、読んでいるこちらまで息が苦しくなってしまう内容です。でも、13歳の大型犬は超高齢。ここまで大切に飼われてきたからこそ、こうして長生きができたのでしょう。大手術を乗り越えて、驚異の生命力で退院を果たしたモリ。でもその後、お母さんがパリ出張をしている間に…。
この先は皆さんの目で確かめてください。
人でいえば100歳超え!?
グレもモリと同い年。やはり病気に侵されてしまいます。でもグレはモリとは違う経過をたどりました。そして森家には新しい家族がやってきます。トイプードルのもぐらとピカソです。この2匹もかわいいの。
本の最後のページには、17歳になったグレゴリーとお母さん、そしてもぐらとピカソの記念写真が載っています。グレすごい。大型犬で17歳って、人間ではゆうに100歳越えだよね。
大きな犬を飼うってどんなに大変なんだろうって思う方も多いかもしれません。その大きな犬を2匹も飼っていた雅姫さん。家のスペースも、散歩も、ごはんも、きっと大変なこともあっただろうけれど(現に、来客用ソファは犬たちが乗らないようにいつも工夫がされていた)、本から伝わってくるのは「犬たちとの生活って、なんて楽しいんだろう」ということ。ファインダーをのぞく雅姫さんの、2匹を包み込む暖かい気持ちが、写真によく表れています。
実はこのグレとモリを迎える前にも、森家には犬の物語がありました。それは巻頭のほうで確かめられます。大変なことがあった上で迎えたこの2匹を愛情をもって本当の家族として育てた様子がどのページからも伝わってくる1冊です。
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