トマト〜緑の部分には毒性あり。完熟したものを与えよう

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熟したものを適切に与えるぶんには、トマトは安全な食べ物です。しかし、緑の部分には毒性があるので、与えないようにしましょう。

与える前に知っておきたい毒性のこと

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image by Dan Gold / unsplash

野菜の中には”nightshade family”に分類されるものがあります。nightshadeとは、なす、トマト、ピーマン、じゃがいも、唐辛子、パプリカなどのナス科の野菜のことで、これらには毒性があるか、または毒性のある部位が含まれている可能性があります。

”緑色のトマト”には、犬に有毒なソラニンとトマチンが含まれています。ここで”緑色のトマト”とは、葉、茎、そして若いトマトの実を含むものです。トマトが熟すにつれ、ソラニンとトマチンの量は安全なレベルにまで減少します熟したトマトであれば一般的には、犬にとっても安全です

犬にまだ若いトマトやヘタ、あるいはガーデニングで育てているトマトの茎や葉などを食べさせてはなりません。とはいえ、Pet Poison Helplineによれば、一般的には犬及び猫が摂取したとしても中毒を起こすことは滅多にないそうです。犬がひっきりなしに(体重に比して)大量の”緑のトマト”を摂取しなければ、重度の中毒症状までには至らないとのこと。中毒の症状には、嘔吐、下痢、嗜眠(刺激しなければ起きない)、衰弱、発作があります

要するに「与えるなら熟したトマト」。赤く熟したトマトなら、安全で健康的な食べ物です。

トマトに含まれる栄養素

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image by OakleyOriginals / Flickr

熟したトマトは無毒です。ビタミンやミネラルが豊富なトマトには、カロテノイドの仲間であるリコピンやβカロテンが含まれています。リコピンやβカロテンは抗酸化作用があり、老化抑制に効果があると言われています。

どのくらいの量を、どのように与えればいいの?

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image by Edmund White / Flickr

5kgの犬で、普通大のトマトの1/8ほどを目安にしましょう。最大量は、一日の食事量の10%までです。最初はこれより少ない量から、犬の反応と便の具合を確認しながら与えましょう。

完熟のトマトであれば、品種やサイズに関わらず犬も問題なく食べることができます。

生でも加熱調理をしても食べられます。皮のまま小さく刻んで与えましょう。プチサイズのトマトをそのまま与えると、飲み込んでしまう可能性があり、窒息の恐れがあります。リコピンは熱に強く、加熱調理をすると吸水性が高くなるとも言われます。刻んだものをオリーブオイルなどで炒めてあげるのも良いでしょう。

食物アレルギーや食物不耐症はあらゆる食品成分と関連している可能性があります。トマトに限らず、皮膚の不快を表すような行動やいつもと異なる行動がみられたら、いつもの食餌に戻しましょう。

トマトを使った加工食品は、”緑のトマト”や、塩、タマネギ、ニンニク、その他化学調味料などが使用されている可能性があります。与えない方が良いでしょう。

◼︎以下の資料を参考に執筆しました。
[1] Pet Poison Helpline – Tomatoes and Dogs
[2] Can Dogs Eat Tomatoes? | American Kennel Club

Featured image creditNANTa SamRan/ shutterstock

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